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【完全版】食品をあらゆる分類方法で分類してみた!

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こんにちは!元高校球児の管理栄養士あじです。 スポーツ選手の食事や栄養学について『わかりやすく!』をモットーに情報発信しています!
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こんにちは!

私はゆとり世代代表を勝手に名乗っています管理栄養士です。

今回の記事は、食品の分類についてです。

世の中には本当に多くの食品の数が存在しています。

日本に限ってい言えば、私たちが日常的に摂取している食品は約1000種類と言われています。

また、食品成分表に記載されている食品は約2000種類にも及びます。

近年は技術の発達と共にさらに多くの加工食品が日々生まれていますし、さらには嗜好の多様性や物流の発達に伴って海外の新規食材もどんどん入ってきています。

こうして日本で取り扱われている食品の種類やその数は年々増え続けているのです。

今回は、そんな食品たちを様々な視点から分類していこうと思います!

分類方法① 原料による分類

食品はほぼ全て生物が原料になっています。

ここでいう生物とは動物・植物のことです。

このように、どのような原料を使ているかで食品を分類することが出来るのです。

この分類方法は最も簡単な分類方法であり、結構身近に使われている分類方法です。

  1. 動物性食品
  2. 植物性食品
  3. 鉱物性食品

 

実際にどのような食品が分類されているのかを表にしてみました!

食品名 食品の種類
動物性食品 獣鶏鯨肉類、魚介類、卵類、乳類
植物性食品 穀類、イモ類、マメ類、種類類、野菜類、果実類、海藻類、キノコ類など
鉱物性食品 食塩、岩塩、重曹、海水、にがり、ミネラルウォーターなど

 

分類方法② 生産様式による分類

食品はその生産方法や生産する産業の業種によって分類することが出来ます。

この分類方法は簡単で大まかな分類方法です。

食品を生産様式によって以下のように分類すると、

  1. 農産食品
  2. 畜産食品
  3. 水産食品
  4. その他の食品

 

このようになり、これらの食品をさらにどのように種類分けできるのかを表にしてみました!

食品名 食品の種類
農産食品 穀類、イモ類、マメ類、種実類、野菜類、果実類
畜産食品 獣鶏肉類、卵類、乳・乳製品類、
水産食品 魚介類、海藻類
その他 キノコ類、油脂類、調味料類、香辛料類、嗜好飲料類、菓子類、醸造食品類

分類方法③ 主要栄養素による分類

この主要栄養素による分類というのは、最も目にしたことのある分類方法だと思います。

食品に含まれる栄養素の特徴を基本として分類したもので、各食品群に分類される食品を組み合わせることで、必要な栄養素を偏りなく十分に摂取することが出来るように工夫されています。

例えば小学生の時に食育の一環として習う○つの食品群などは、この主要栄養素による分類方法の一つです。

この分類方法は様々な概念や、発表される機関などによってたくさん存在しています。

いくつか代表的なものを紹介していきたいと思います。

6つの基礎食品群

この6つの基礎食品群は、厚生労働省保健医療局が策定したもので、食品に含まれる栄養素を基本にして、食品を6つに分類したものです。

この時食品に含まれている栄養素とは、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのことです。

ではどういった分類分けなのか実際に表にしてみました。

食品名 供給される栄養素 主な作用
1群 魚介類、肉類
卵類、大豆製品
主としてたんぱく質
他に脂肪、鉄、ビタミンA、B₁、B₂
筋肉や骨をつくる
エネルギー源となる
2群 牛乳、乳製品
海藻、小魚類
主としてカルシウム
他にたんぱく質、ビタミンB₂、ヨウ素
骨や歯をつくる
身体の機能を調節する
3群 緑黄色野菜 主としてカロテン
他にビタミンC、B₂、鉄、カルシウム
皮膚や粘膜の保護
身体の機能を調整する
4群 その他の野菜
果実類
主としてビタミンC 身体の機能を調整する
5群 穀類、イモ類
砂糖
炭水化物、糖質、他にビタミンB₁ 糖質性エネルギー源となる
身体の機能を調整する
6群 油脂類
脂肪の多い食品
主として脂肪、他にビタミンA、D 脂肪性エネルギー源となる

5群の穀類を主食、1群の動物性食品・大豆食品を主菜としています。

さらに2・3・4・6群を副菜として毎日の食事の献立に全ての群の食品がまんべんなく取り入れられるように作成されているのです。

こうしてまんべんなく1~6群の食品を食べることで、私たちに必要な栄養素を摂り入れることができるのです!

食事バランスガイド

この食事バランスガイドは、厚生労働省と農林水産省が策定したものです。

特徴としては、一日の食事で必要な摂取量などが図やイラストによって非常にわかりやすく記載されているということです!

わかりやすさを優先して、大まかな食事量を料理で把握できるようになっているのも特徴です。

実際にはこのような形になっています。

※画像は農林水産省ホームページより拝借しています。

  1. 主食
  2. 主菜
  3. 副菜
  4. 果物
  5. 牛乳・乳製品

 

この5区分を基本として料理の例をコマのような図柄で表示し、各料理の区分ごとに1日に摂る料理の組み合わせとおおよその量を示してあります。

食べる料理のバランスが悪いと、コマが倒れてしまうということを表現しているのです。

三色食品群

三色食品群は、食品中に含まれる栄養素の働きから食品を赤色黄色緑色の3つに群を分類しています。

この三色食品群はその単純さから、初歩的な栄養指導や食育などによく利用されています。

食品名 主な栄養素 主な作用
1群 魚介類、肉類、牛乳
乳製品、卵類、豆類
たんぱく質 筋肉や骨をつくつ
2群 穀類、油脂類、イモ類
砂糖類
糖質、脂質 体温や力のエネルギー源となる
3群 緑黄色野菜、淡色野菜
海藻類、キノコ類
ビタミン
ミネラル
身体の機能を調整する

四つの食品群

四つの食品群は、食品の成分から類似したものを集めて4つに分類しています。

80kcalを1点して、1群~3群の中からそれぞれ3点になるように摂取し、4群でエネルギー量を調節するようにできています。

わりと簡単に各栄養素の必要量が計算できるので献立作成をする時に便利です。

食品名 供給される栄養素 主な作用
1群 牛乳、乳製品
卵類
たんぱく質、脂肪
カルシウム
ビタミンA、B₂
筋肉や骨をつくる
身体の機能を調整する
2群 魚介類、肉類
豆・豆製品
たんぱく質、脂肪
カルシウム
ビタミンA、B₁、B₂
筋肉・血液・骨などをつくる
身体の機能を調整する
3群 緑黄色野菜、淡色野菜
海藻類、キノコ類
イモ類
ビタミンA、C
ミネラル
食物繊維
身体の機能を調整する
4群 穀類、油脂類
砂糖類
糖質、脂質
たんぱく質
体温や力のエネルギー源となる

主要成分による分類

この主要成分による分類では、食品中の多く含まれている成分によって分類されています。

大きくわ分けると

  1. でんぷん食品
  2. たんぱく質食品
  3. 油脂食品

 

このように分けられています。

それぞれの食品が上記のどの食品群に分類されるかを表にしてみました。

食品名 食品の種類
でんぷん食品 穀類、イモ類
大豆およびその製品を除くマメ類
たんぱく質食品 肉類、魚介類およびそれらの加工品、卵類
乳および乳製品、大豆および大豆製品
油脂食品 バター、マーガリン、ラード、植物油

食品成分表に基づく分類

この食品成分表は文部科学省が策定しており、「五訂増補日本食品標準成分表」には食品が18群に分類されています。

そしてその18群には約1900種類もの品目が記載されています。

食品は次の通りです。

  1. 穀類
  2. イモおよびでんぷん類
  3. 砂糖および甘味類
  4. マメ類
  5. 種実類
  6. 野菜類
  7. 果実類
  8. キノコ類
  9. 藻類
  10. 魚介類
  11. 肉類
  12. 卵類
  13. 乳類
  14. 油脂類
  15. 菓子類
  16. 嗜好飲料類
  17. 調味料類および香辛料類
  18. 調理加工食品類

国民健康栄養調査食品群別表に基づく分類

この国民健康栄養調査食品群別表は厚生労働省によって分類されているものです。

健康増進法に基づいて毎年一回実施されている国民の栄養摂取状況など調査の際に利用されています。

基本的な分類は先ほど紹介した「五訂増補日本食品標準成分表」の分類と同じです。

しかし、最後の調理加工食品類という分類はなく17群に分類されています。

食糧農業機関(FAO)による分類

FAOとは国連の専門機関の一つです。

FAOは、『 Food and Agriculture Organization』の略で、国際食糧農業機関と言います。

FAOは国連最大の機関で、農業、林業、水産業および農産の開発のための指導などを行っています。

食料の増産や各国民の栄養改善などを調査したり、統計をとる際にこの分類が利用されています。

食品群は以下の11群に分類されています。

  1. 穀類
  2. イモおよびでんぷん類
  3. 砂糖類
  4. マメ類
  5. 野菜類
  6. 果実類
  7. 肉類
  8. 卵類
  9. 魚介類
  10. 乳および乳製品
  11. 油脂類

食糧需給表による分類

各国の食糧需給状況をFAOに報告するときに利用する日本独自のものです。

日本では農林水産省が先ほどのFAOの分類を参考にして食品を16群に分類しています。

食品群は以下の通りです。

  1. 穀類
  2. イモ類
  3. でんぷん
  4. マメ類
  5. 野菜
  6. 果実
  7. 肉類
  8. 鶏卵
  9. 牛乳および乳製品
  10. 魚介類
  11. 海藻類
  12. 砂糖類
  13. 油脂類
  14. 味噌
  15. 醤油
  16. その他の食品(キノコ類を含む)

分類方法④ 食習慣による分類

この食習慣による分類は日本人が日常的に使っている分類です。

どのような分類かというと、

  1. 主食
  2. 副食

 

という分類です。

主食は日常的に主に食べられている食品のことを指し、ご飯、パン、麺類、イモ類などのエネルギー源になるものを言います。

副食は主食に添えられているもので、一般的にはおかずと呼ばれているものです。

副食には肉類、卵類、魚介類などのたんぱく質を多く含む食品などを主な材料とする主菜と、野菜などを主な材料とする副菜に分けられます。

副菜にはスープや汁物も含まれています。

最近では食の欧米化によって、主食から得られるエネルギーより、副食から得られるエネルギーが大きくなってきました。

この分類は和食や定食などのスタイルの時に主に使われている分類方法です。

分類方法⑤ その他の分類

その他の分類として少し特別な分類方法を紹介します。

あまり使うことはないとは思いますが、念のため記載しておきます!

用途別による分類

食品は用途によっても分類することが出来ます。

以下が用途別の分類です。

  1. 主食
  2. 間食
  3. 調味料
  4. 嗜好食品
  5. 乳児用食品
  6. 特別用途食品
  7. 携帯食品
  8. レジャー食品
  9. 登山食品
  10. 非常用食品(救難食品)
  11. 軍用食品
  12. 宇宙食品

などに分類することができます。

法令に基づく分類

食品に関する法律として健康増進法という法律があります。

この中で特定の国民を対象に供給することを目的とした栄養食品を特別用途食品と呼びます。

特別用途食品は、次の5つに分類されています。

  1. 病者用食品
  2. 妊産婦・授乳婦用粉乳
  3. 乳児用調製粉乳
  4. 嚥下困難者者用食品
  5. 特定保健用食品

 

このうち病者用食品は特定の栄養素を増減したもので、名前の通り病気の治療のための食事療法として利用されます。

妊産婦・授乳婦用粉乳はカルシウムが強化されています。

乳児用調製粉乳は母乳に近い成分に調整されています。

嚥下困難者用食品は咀嚼(噛むこと)や嚥下(飲み込むこと)の機能が低下した高齢者用に作られているものです。

特定保健用食品は、身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品でのことです。

血圧、血中 のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするのに役立つ、などの特定の保健の用途に資する旨を表示するものを特定保健用食品と呼びます。

最後に

食品は様々な視点によって、今回紹介してきたように色々な方法で分類をすることが出来ます。

私たちが日常一番利用して、一番馴染みがあるのは、③主要栄養素による分類だと思います。

このように食品を分類することで、栄養学を知らない人などでもバランスよく栄養素を摂取することができるようにように指導が出来るのです。

是非あなたもこのような分類方法を用いて栄養指導や食育を行ってみてください!

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