【必見!】たんぱく質の分類と種類について詳しく解説してみた!

こんにちは!

私は平成生まれの管理栄養士です!

前回はたんぱく質の構造について解説した記事を書きました!

今回は、たんぱく質の分類や種類について少し詳しく解説していきたいと思います。

たんぱく質は種類がとても多いんです!

そのたんぱく質を特徴や性質によって分類していきます。

たんぱく質を分類してみることで、たんぱく質への理解度が深まると思います。

それでは早速見ていきましょう!

分類方法① 組成による分類

たんぱく質の分類の仕方として、まず一つ目は組成による分類です。

組成による分類では大きく3つに分かれます。

  1. 単純たんぱく質
  2. 複合たんぱく質
  3. 誘導たんぱく質

以上の3つです。

それぞれのたんぱく質について説明すると、

  1. 単純たんぱく質・・・たんぱく質の成分がアミノ酸のみでできている単純なたんぱく質
  2. 複合たんぱく質・・・たんぱく質の成分としてアミノ酸以外に糖質、脂質、色素、リポ酸、金属などを含むたんぱく質
  3. 誘導たんぱく質・・・単純たんぱく質や複合たんぱく質の一部が分解されたり、変性されたりしたたんぱく質

 

それでは、この組成による分類である3つのたんぱく質についてそれぞれどのようなものか見ていきましょう!

1、単純たんぱく質

単純たんぱく質はその構造がアミノ酸のみでできているたんぱく質でしたね!

作りがアミノ酸のみと単純だから、単純たんぱく質です!簡単ですね!

この単純たんぱく質は溶解性といって、どのような液体に溶けるかなどによって次のように分類されます。

  • アルブミン
  • グロブリン
  • グルテリン
  • プロラミン
  • アルブミノイド
  • ヒストン
  • プロタミン

このように分類されています。

下にそれぞれの特徴をまとめてあります!

単純たんぱく質
分類 溶解性  その他の特徴  たんぱく質の例
塩溶液 希酸 希アルカリ



アルブミン 不溶 熱で凝固 動植物の細胞及び体液
アルブミン(血液)
ロイコシン(小麦)
α-ラクトアルブミン(乳)
レグメリン(大豆)
オボアルブミン(卵白)
ミオゲン(筋肉)
グロブリン 不溶 不溶 熱で凝固 動植物の細胞及び体液
グロブリン(血液)
エデスチン(大麻)
β-ラクトアルブミン(乳)
グリシニン(大豆)
リソチーム(卵白)
ミオシン(筋肉)
グルテリン 不溶 不溶 不溶 ①植物性のみ
②グルタミン酸の含有量多
穀類
グルテリン(小麦)
オリゼニン(米)
プロラミン 不溶 不溶 植物性のみ 穀類
グリアジン(小麦)
ホルデイン(大麦)
ツェイン(トウモロコシ)
アルブミノイド 不溶 不溶 不溶 不溶 不溶 ①基本的に全ての溶媒に不溶
②動物性のみ
③酵素により消化されない
動物組織
コラーゲン(骨・腱など)
ケラチン(髪・爪など)
エラスチン(靱帯など)
フィブロイン(絹糸)
ヒストン 不溶 不溶 ①塩基性のたんぱく質
②動物性のみ
③アルギニン・リジン等塩基性アミノ酸多
動物細胞
核ヒストン
(胸腺・肝臓・赤血球:哺乳類鳥類)
(精子核:魚類)
プロタミン 不溶 不溶 ①熱で凝固しない
②アルギニン多く含む
③酸性・含硫アミノ酸を含まない
魚類生殖細胞
サルミン(サケ)
スコムブリン(サバ)
クルペイン(ニシン)

このように単純たんぱく質はどのような溶媒に溶けるかによって分類されています!

2、複合たんぱく質

複合たんぱく質とは、たんぱく質の成分としてアミノ酸以外に糖質、脂質、色素、リポ酸、金属などを含むたんぱく質でしたね!

様々な化合物が複合してたんぱく質を形成しているので複合たんぱく質です!

どのような化合物が構成要素になっているかによって以下のように分類されています。

  • 核たんぱく質
  • リンたんぱく質
  • リポたんぱく質
  • 色素たんぱく質
  • 金属たんぱく質
  • 糖たんぱく質(ムコたんぱく質)

 

このように分類されています。

下にそれぞれの特徴をまとめてあります!

複合たんぱく質
分類 特徴 たんぱく質の例
核たんぱく質 核酸を含む
たんぱく質
動植物細胞
ヌクレオヒストン
(胸腺・脾臓・精子)
ヌクレオプロタミン
(魚類精子)
リンたんぱく質 リン酸を含む
たんぱく質
乳汁・卵黄
カゼイン(乳汁)
ビデリン(卵黄)
リポたんぱく質 リン脂質を含む
たんぱく質
動植物細胞
α・β-リポたんぱく質(血清)
リポビテリン(卵黄)
色素たんぱく質

金属たんぱく質
①鉄・銅などを含む
金属たんぱく質
②フラビン・カロテノイド色素を含む
色素たんぱく質
動植物細胞
ヘムたんぱく質(鉄)
(ヘモグロビン(赤血球))
(ミオグロビン(筋肉))
銅たんぱく質
(ヘモシアニン(無脊椎動物)
葉緑素たんぱく質
(クロロフィル(葉緑素))
糖たんぱく質 糖・その誘導体を含む
たんぱく質
動物細胞
ムチン(唾液)
コンドロムコイド
(コンドロイチン硫酸+コラーゲン)

3、誘導たんぱく質

誘導たんぱく質とは、単純たんぱく質や複合たんぱく質の一部が分解されたり、変性されたりしたたんぱく質のことでしたね!

誘導たんぱく質はさらに大きくつに分類されます。

  • 一次誘導たんぱく質
  • 二次誘導たんぱく質

 

一次誘導たんぱく質とは、物理的・化学的刺激要因によってたんぱく質が変性して生理活性やその働きを失ったものです。

物理的・化学的刺激(要因)には加熱・冷凍乾燥・撹拌・電磁波・酸・アルカリ・有機溶媒・重金属・界面活性剤などがあります。

二次誘導たんぱく質とは、変化が一次誘導たんぱく質よりさらに進んだものです。

下の表にまとめてあります!

誘導たんぱく質
分類 成因 たんぱく質の例 性質
一次誘導
たんぱく質
たんぱく質が
変性したもの
ゼラチン ①コラーゲンを水と煮沸すると生成する
②冷水に溶けない温水溶液を冷却するとゲル化する
メタプロテイン ①酸・アルカリで変性したたんぱく質
②希酸・希アルカリに溶ける
二次誘導
たんぱく質
たんぱく質の
加水分解により
生じる
一次プロテオース ①水に溶けて熱によって凝固しない
②硫酸アンモニウムで析出する
二次プロテオース ①水に溶けて熱によって凝固しない
②硫酸アンモニウムで沈殿する
ペプトン ①プロテオースより分解が進んだもの
②硫酸アンモニウムで沈殿しない

このようになります。

以上が組成による分類でした!

また、単純たんぱく質・複合たんぱく質・誘導たんぱく質の中で栄養学的に必要で覚えてほしい代表的なたんぱく質については下に紹介する記事に書いてあります!

栄養学では、この記事に書いたようにここまで詳しくは分類はしません!

分類に関しては、この記事に書かれているものだけで十分です!

【教科書よりも優しい】たんぱく質やアミノ酸の種類・分類や働きを簡単に解説してみた!

分類方法② 形態による分類

先ほどは組成による分類として、たんぱく質を構成する物質などで単純たんぱく質・複合たんぱく質・誘導たんぱく質と3つに分類しました!

今度は形態によっての分類方法です。

形態による分類とは、文字通り形や状態による分類です。

この分類方法では次の2つに大きく分かれます!

  1. 繊維状たんぱく質
  2. 球状たんぱく質

 

この2つです。

繊維状たんぱく質とは、構造たんぱく質とも呼ばれています。

主に臓器や組織を形成しています。

繊維状の形をしていて、筋肉のミオシン、毛髪のケラチン、軟骨のコラーゲンなどがあります。

球状たんぱく質は、主に独立して存在したものです。

必ずしも野球ボールのように、本当の球のようになっているものばかりではありません。

この球状たんぱく質は独立してなんらかの機能を持つことから、機能たんぱく質と呼ばれることもあります。

血中のアルブミン、グロブリン、ヘモグロビンなどがこれにあたります。

下の表にその特徴をそれぞれまとめてあります!

形態による分類
分類 たんぱく質の例 栄養上の性質
繊維状たんぱく
質構造たんぱく質
長さ/幅比10以上
α-ケラチン
β-ケラチン
フィブロイン
コラーゲン
ミオシン
フィブリノーゲン
①毛・爪・皮などのケラチンは栄養的価値は0
②コラーゲンはゼラチンの形にすれば消化可能
③筋たんぱくであるミオシンは栄養的価値は大
球状たんぱく質
機能たんぱく質
長さ/幅比10以下
アルブミン
グロブリン
グルテリン
プロラミン
ヒストン
プロタミン
食品中のたんぱく質はこれに属し栄養素となる

分類方法③ 働きによる分類

たんぱく質の分類は働きによっても分類することができます。

働きによる分類は、そのたんぱく質の持つ役割による分類とも言い換えられます。

たんぱく質には様々な働きがありますが、その代表的なものを紹介します。

具体的にそれぞれの分類にどのようなたんぱく質があるのか実際にこちらにまとめておきました!

働きによる分類
分類 働き たんぱく質の例
酵素たんぱく質 代謝反応での触媒の働き トリプシン
アミラーゼ
プロテアーゼ
輸送たんぱく質 吸収・合成された物質の運搬 ヘモグロビン
リポたんぱく質
トランスフェリン
貯蔵たんぱく質 アミノ酸などを確保する オボアルブミン
カゼイン
収縮性たんぱく質 筋肉の構成要素 アクチン
ミオシン
構造たんぱく質 細胞や生物の形を維持する コラーゲン
ケラチン
防御たんぱく質 免疫反応による防御機構 免疫グロブリン
トロンビン
調節たんぱく質 生理活性を要するホルモン インスリン
成長ホルモン

このように体内においての働きでもたんぱく質を分類することが出来ます!

栄養学的にはこの体内での働きや役割によっての分類は非常に重要になってきます!

以上がたんぱく質の分類方法の3つでした!

まとめ

たんぱく質の分類についてなんとなくわかりましたでしょうか?

それでは簡単にまとめていきたいと思います!

たんぱく質の分類の方法3つ

  1. 組成による分類
  2. 形態による分類
  3. 働きによる分類

 

組成による分類中の3つのたんぱく質

  1. 単純たんぱく質・・・アミノ酸のみで構成要素されたたんぱく質
  2. 複合たんぱく質・・・アミノ酸の以外の化合物も含むたんぱく質
  3. 誘導たんぱく質・・・単純・複合たんぱく質が一部分解・変性されたもの

 

以上になります!

次回の記事も楽しみにしていてくださいね!