ビタミンCに関してよくされる質問と基礎知識!!これであなたもビタミンC博士!?
こんにちは!勝手にゆとり世代代表の管理栄養士をしているものです!
いきなりですが、あなたはしっかりビタミンC摂っていますか?
ビタミンCは人間の身体の中では作れないので、外からしっかり摂らないといけません。
ですからこのビタミンCに関して健康に関心が高い方は興味津々です!
私も職業柄、お客様からビタミンCに関して多く質問されますし、多くの方に説明もしてきました!
そこで今回はビタミンCに関して「これは質問される事がよくあるなぁ」と感じることをピックアップして解説していこうと思います!
これであなたもビタミンC博士!
それでは早速見てきましょう!
もくじ
質問1、ビタミンCって色ついてますよね?
いいえ、ビタミンCは水に溶けた場合は無色です。
粉末にした場合は白い色をしています。
実は多くの人がビタミンCは黄色い色をしていると思っているんですよね!
それはなぜなのでしょうか?
それは2つの理由があります。
- 販売するメーカーのイメージ戦略
- 一般消費者の誤解を避けるための着色
販売する為のイメージ戦略とは?
ビタミンCは水に溶けやすく尿から排泄されやすいため、昔から不足しやすい栄養素として補っていかないといけない栄養素として注目されていました。
そこで、何か飲み物に添加して販売できないか?そう考えた人がいるのです。
ビタミンCを溶かした水には残念ながら色がつくことはありません。
普通の水となんら見た目が変わらないのです。
ですので、消費者に「ビタミンCが入っています!!」というアピールのために、黄色の着色料が使われました。
いわばイメージ戦略という事です。
誤解を避けるための着色とは?
ビタミンCが溶けた液体を放置すると、徐々に黄色くなっていきます。
そしていつしかそれは黄褐色へ変色してしまいます。
これは褐変反応と言って、色が変色する反応の一つです。
例えば、砂糖と水を混ぜて煮詰めていくと、独特な匂いを帯びながら茶色くなっていきますよね?
そして最後には褐色のカラメルが出来上がります。
あの反応も褐変反応の一つです。
実はビタミンCはこの砂糖のように糖に似た形をしているので、褐変反応が起こりやすいのです。
この褐変反応は加熱しなくても、長時間置いておくだけでも起こります。
もしビタミンCが溶けている水が始めは無色透明なのに、少しづつ黄色くなっていったらどうしますか?
多分あなたは買わないと思います。
黄色く変わってしまっても、そこまでビタミンCに変化が起きて品質に問題があるわけではありませんがみんなが買わなくなってしまう・・・
そういった経緯で少し黄色っぽく着色するようになりました!
ビタミンC入りの商品開発の難点は、長期保存時のこの黄色い褐色反応だと言えるのです。
私がたくさんの人にビタミンCについて質問された中でもこの色に関してが多かったのですが、このような理由があったのですね!!
つまりは、イメージ戦略が背景にあったというわけです!!
質問2、ビタミンCを摂ると、オシッコが黄色くなるのはなぜですか?
それ、実はビタミンB2のしわざですよ!!
さきほども説明しましたが、ビタミンCは水に溶けてしまったら無色透明です。
ですので尿が黄色くなることもありません。
多分そうなってしまった数時間前などに栄養ドリンクやビタミンB2が入ったサプリメントなどは飲んでいませんでしたか?
ほとんどの栄養ドリンクやマルチビタミンの様なサプリメントにビタミンB2が含まれています。
これが尿に溶けやすく黄色を帯びるもとになっているのです!!
ビタミンB2を多く含む食品は、レバー、チーズ、牛乳、納豆、卵などですので、なかなか黄色のイメージを持つのが難しいと思います。
このことに、ビタミンCが黄色い色をしているというイメージが重なっているのだと思います。
また、ビタミンCには匂いもありません!
ビタミンCは水に溶けてしまったら、無色・無臭という事です!
質問3、ビタミンCはどんな味がするの?
ビタミンCの科学的な物質名はアスコルビン酸です。
酸がついているくらいですから、水に溶かすともちろん酸性です。
ですからアスコルビン酸の粉末を舐めたり、溶けた水を飲んだりすると酸っぱく感じます。
また苦みを感じる人も多いと思います。
ビタミンCのイメージとしては、やはりレモンですよね?
書いてるだけで、唾液が出てきます・・・笑
しかしレモンの酸っぱさはビタミンCの酸味と言うよりは、クエン酸によるものです!
梅干しにもこのクエン酸はたくさん入っています。
「え・・・私が飲んでる薬のビタミンCや、サプリメントは味はしないですよ?」
そう思った方もいるかもしれません。
多分そのお薬や、サプリメントは飲みやすくするためにビタミンCに少し工夫がされているはずです。
それはアスコルビン酸ではなく、アスコルビン酸ナトリウムやアスコルビン酸カルシウムという形になっているはずです。
こうすることで、ほとんど味がしないものに変わるのです!
むしろ、アスコルビン酸ナトリウムは、ナトリウムのおかげで少し塩っぽい味がするかもしれません。
これらは身体の中での働きはビタミンC(アスコルビン酸)と全く同じです。
しかしビタミンCにくっついているナトリウムやカルシウムも同時に摂るわけですから、それらの摂りすぎにも注意が必要です!
質問4、ビタミンCっていつ摂れば良いの?
人間はビタミンCを体内で作ることはできません。
ですのでビタミンCを食品から摂らないといけないのです。
ビタミンCは水に非常に溶けやすい栄養素ですので、一度にたくさん摂っても余分な分は尿から排出されてしまいます。
ですので、だいたい6~8時間に一度の間隔で摂るのがベストだと思います。
ちょうど、朝食、昼食、夕食のタイミングですね!!
私はできるだけ食品からビタミンCを摂ったほうが良いと思いますが、摂りたいけれど摂れないという人はサプリメントで摂取しても良いでしょう!
サプリメントのビタミンCを摂る時は、空腹時よりも食後に摂取したほうが吸収が良くなると言われていますから、食後に召し上がりください。
ビタミンCの摂取量に関しては約100mgが推奨されていますが、個人的には少し少ないように感じます。
私は1000mgは摂っても良いと思います。
特に美容のためにビタミンCを摂りたい方はそのくらいは欲しいですね!!
推奨されている量は、あくまでその量を毎日下回らなければ欠乏症が起きないとされる量ですし、ビタミンCは余ったら流れますので1000mgくらいは目安に摂ることをオススメします!
質問5、レモン○○個分のビタミンCは実際どのくらいの量なの?なんでレモンが基準なの?
ビタミンCを含む食品や飲料には必ずと言って良いほど使われる表現、
レモン○○個分のビタミンCが入っています!!
これよく見ますし、耳にしますよね?
どうしてこのような表現がされるようになったのでしょうか?
これは1987年に農林水産省がガイドラインとして設定したのです。
レモン一個分のビタミンCは20mgとし、これを基準として定められました。
しかし、このガイドラインは2008年に廃止されています。
では、レモン一個分のビタミンCが20mgなのか見てみましょう!!
レモンの果汁100g当たり、ビタミンCの含有量は50mgと食品成分表には記載されています。
「え・・・50mgじゃん!!」
いえいえ、そうではないのです。
これはあくまでレモンの果汁100gの時のビタミンCの含有量です。
レモンをギュ~~~っと絞って出した果汁の100g当たりのビタミンCの含有量です。
ここでは、レモン一個の重量に対して約30%がレモンの果汁とされています。
そしてレモン一個の重量を120gとすると、
120g(レモン一個の重量)×30%(レモン一個に対する果汁の重量)×50mg(果汁100g当たりのビタミンC含有量)/100g(果汁の重量)≒20mg
という計算式になりますので、レモン一個当たりのビタミンCは20mgとして今でも使われています!
そこまでレモンってビタミンCが多いわけではないのです!
質問6、ビタミンCは人工的に作れるの?
はい。作ることはできます!!
今、市場に出回っているビタミンCのほとんどが人工的に製造されたビタミンCではないでしょうか?
そこでまたみなさんが疑問に持たれるのが、
「ビタミンCは天然と人工では働きは違うのか?」
という事だと思います。
体内では天然型ビタミンCも、人工的に作られたビタミンCもその働きに差はないという事がわかっています。
しかし、天然のビタミンCが推奨される理由は何なのでしょか?
それは天然のビタミンCを摂るという事は食品から摂取するという事ですよね?
食品にはビタミンC以外の様々な栄養素が入っているのです。
フラボノイドや、ポリフェノールなど、そういった栄養素がビタミンC以外でも摂れるという事がその理由です!!
人の身体に必要な栄養素はビタミンCだけではありませんので、食品から色んな栄養素を摂ることをオススメします!!
質問7、ビタミンC誘導体って何?
この質問は化粧品に詳しい方によくされる質問です。
ビタミンC誘導体は、超簡単に説明するとビタミンCに似ている化合物の総称です!!
ビタミンCに形が似ている仲間たちを集めて、それらをひっくるめてビタミンC誘導体と呼んでいます。
例えて言うならば、正方形や長方形、ひし形、平行四辺形などを総称して四角形といってるようなものです!
少しザックリしすぎたかな・・・
ビタミンC誘導体は主に化粧品に使われています。
一番最初にビタミンCは超時間が置いておくと、少し黄褐色に変色していく特徴があると説明しました。
ビタミンCが入っている化粧品を長期間使用していて見てみたら、その変色に気付いた客様はどのように思うのでしょうか?
きっとあなたがお客様だったら、
「中の成分が時間と共に変化してしまっているのではないか?」
そう思うと思います。
私もきっとそう思います!
実際には色が変化しているだけで、成分自体に変化はないことが分かっていますが、品質に問題があるのでは?そう思ってしまいますよね?
そういった理由から、色が変わらず効果もビタミンCと変わらないビタミンC誘導体を使用するのです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あなたが日常でビタミンCに関して疑問に抱くことが一つでも解決されたらうれしいです!!
今回紹介した質問は本当に私がお客様によくされる質問です。
では簡単におさらいしましょう!
- ビタミンCって色ついてますよね?→いいえ、水溶液中は無色です。
- ビタミンCを摂ると、オシッコが黄色くなるのはなぜですか?→ビタミンB2の仕業です。
- ビタミンCはどんな味がするの?→酸っぱくて苦いです。アスコルビン酸ナトリウムであれば少し塩気があります。
- ビタミンCっていつ摂れば良いの?→6~8時間で一回です。サプリなら食後がオススメです。
- レモン○○個分のビタミンCは実際どのくらいの量なの?なんでレモンが基準なの?→レモン一個分ビタミンC含有量は20mgです。農林水産省が決めました。
- ビタミンCは人工的に作れるの?→はい、作れます。天然型も人工のビタミンCもその効果は同じです。
- ビタミンC誘導体って何?→ビタミンCに形が似ているものの総称です。主に化粧品んい使われています。
これであなたもビタミンCに関して基礎知識がばっちりですね!!
ビタミンCを正しく摂ってビューティフルライフを送りましょう!!