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体温を上げると免疫力も上がり病気知らず!?平熱UPで身体も心も温かく!!

あじ
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こんにちは!元高校球児の管理栄養士あじです。 スポーツ選手の食事や栄養学について『わかりやすく!』をモットーに情報発信しています!
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こんにちは!

私はゆとり世代ど真ん中の管理栄養士です。

よく、「体温が1℃上がると免疫力が〇〇%上がる!」

なんて話を聞くのですが、なんで体温が上がることで免疫力が上がるのか?

そんな話を今日は紹介したいと思います。

風邪やインフルエンザなど冬の季節は非常に流行ります。

これらから自分の身体を守るためにも、体温を上げて免疫力を高めていきましょう!!

人間がもつ免疫機能とは?

まずはじめに簡単に人間の免疫機能について説明していきます。

免疫機能を担っている細胞とは、知っている人も多いかもしれませんが白血球が主に行っています。

白血球には様々な種類があり、大きく分けると

  1. 顆粒球
  2. リンパ球
  3. 単球(マクロファージ)

このように分類されます。

1.顆粒球

さらに顆粒球は次のように分けることが出来るのです。

  • 好中球
  • 好酸球
  • 好塩基球

2.リンパ球

リンパ球は次のように分けられます。

  • T細胞
  • B細胞
  • NK細胞

そしてリンパ球の中のT細胞はさらに

  • キラーT細胞
  • ヘルパーT細胞
  • サプレッサーT細胞

と分けられます。

これらが各々自分の働きを全うすることで人間はいろんな異物などから身を守っているのです。

それぞれの白血球の働きは?

1.顆粒球(約41~76%)

①好中球・・・最近の貪食や殺菌、老廃物の貪食(40~70%)
②好酸球・・・アレルギー疾患の治療(1~5%)
③好塩基球・・・抗脂肪、抗血栓作用(0~1%)

2.リンパ球(約20~55%)

①Tリンパ球
    ・ヘルパーT細胞・・・免疫系の司令塔
    ・キラーT細胞・・・病原菌に侵された細胞の処理
    ・サプレッサーT細胞・・・攻撃の制御
②Bリンパ球・・・抗体の産生
③NK細胞・・・がん細胞などの処理

3.単球(マクロファージ)(約2~7%)・・・病原体や老廃物の処理、腫瘍壊死因子の産生

 

このように様々な種類の白血球たちが体内には存在しているのです。

様々な病気やウィルス、細菌、がん、血液の汚れ、細胞の老廃物など、本当にたくさんの要因からこれらの白血球が力を合わせて身体を守ってくれています。

全ての病気にこの白血球の働きが関わっていると言っても過言ではありません。

すなわち、これらの白血球がしっかり働くようになれば、身体はいきいきと健康を保てるということになります。

どのようにすればこれらの白血球の働きを最大限に引き出し、私たちから病気を遠ざけてくれるのでしょうか?

それは体温にヒントがありそうなのです!

体温が上がれば白血球はしっかりと働く

例えば好中球を見てみると、その仕事は最近の貪食・殺菌、老廃物の貪食でした。

好中球は一つで10~20個細菌を食べます。

しかし、たくさん食事をした時甘いものをたくさん食べた時にこれらの働きを調べてみると、その貪食力は半減するのです。

これは私たちもお腹いっぱいですが、白血球たちもお腹がいっぱいなのです。

すると細菌や老廃物の処理能力が落ちてしまいます。

断食やファスティングと言うものが最近流行っていますが、実践している人たちが口をそろえて言うのは『風邪をひかない!』ということです。

それはお腹が空いた空腹状態が断食やファスティングでは長く続きますので、白血球たちもお腹を空かせているということなのです。

ですから細菌や老廃物を食べる力や、処理能力が非常に高くなっているので免疫力が高くなります。

 

病気になると食欲が落ちるのも同じ原理です。

たくさん白血球たちが戦わなければならないものが、病気の状態ではたくさん体内にいるのです。

食事をお腹いっぱいしてしまっては、白血球たちもお腹がいっぱいになるのでなかなかその力を発揮できません。

ですから身体が食事をしたいという食欲を本能的にストップさせて、白血球たちの能力を最大限引き出そうとしているのです。

そしてもう一つ、身体を動かしてしっかり運動したり、入浴後身体の体温が上がった後ではこれらの白血球たちの働きは活発になるのです。

ほとんどの病気や風邪で発熱するのは、この白血球たちの働きを高めて免疫力がを最大限に引き出す為とされています。

ですから、免疫力と体温は密接に関係があり、体温を上げることで免疫力が高まるのです。

逆に体温が下がったり、平熱が低ければ白血球たちの能力は最大限発揮出来ず免疫力も落ちてしまうのです。

体温が1℃下がると免疫力が3割下がると言われていますので、日ごろから体温を上げる工夫と努力が必要なのがわかりますね!!

白血球は体温が37.2℃前後でしっかりと働きますから、それより低い方はこの体温に近くなるように頑張って上げてほしいと思います!!

腸が元気なら免疫機能も活発に!

「腸が免疫機能の〇〇%を担っている!」

なんてよく聞きますが、実際に腸は非常に活発な免疫機能を持ち合わせています。

特に腸管の壁にはリンパ球が多く集まっています。

腸は食べ物を消化吸収する場所ですから、常に外からくるウィルスや細菌と隣り合わせなのです。

食品などにウィルスや細菌がくっついてくるわけです。

ですから、それらと戦うために腸管の壁にはリンパ球の約6割が存在しているのです。

腸は超大事なんです!笑

腸に存在しているリンパ球のT細胞やNK細胞が、食べ物についているウィルスや細菌が体内に入らないように防いでくれているのです。

そして体温を上げることでこれらのリンパ球の働きは良くなりますから様々な病気からも守ってくれるのです。

腸の環境を整えることで、リンパ球が働きやすい環境を作りますから腸内環境は大事なんですね!

体温が低いと血管が汚れる?

実は体温が低くなることで、血液がドロドロになるのをご存知ですか?

ドロドロ血液というと、脂っこい食事や甘いものをたくさん食べるとなりそうなイメージですよね?

しかしそれだけではなく、体温が低くてもそのようになってしまうのです。

血液がドロドロな状態とは、血液の中にいらなくなった老廃物が多くたまり血流が悪くなった状態を言います。

体温が下がることによって血流が悪くなると、余った栄養素やいらない老廃物を腎臓や肝臓に送り込んで処理する能力が落ちます。

するとそれらの栄養素や老廃物は血管にへばりつき、動脈硬化の原因を作ってしまいます。

こうした状態が当たり前のように続くと、今度は血栓などができて血管をふさいでしまう事があるのです。

ふさがれた先の血管には酸素や栄養素がいきわたりません。

この状態が脳で起こるのが脳梗塞、心臓で起こるのが心筋梗塞というわけです。

心筋梗塞や脳梗塞が朝方に多いのは、体温の変動で朝が最も体温が低くなるという事からも納得できると思います。

最近では若い人たちにも増えていますから、体温を上げることが非常に重要ですね!

低体温だと老化も早まる!?

体温が低い状態は主に血液の巡りが悪い状態です。

その逆もしかりです。

血液の巡りが悪くなることで体温も低くなります。

全身の血管が縮まり狭まってしまうことで、身体の隅々まで行き届いていた酸素や栄養素も行き届かなくなってしまいます。

 

細胞の中では常に様々な化学反応が起きています。

また細胞は、酸素や栄養素を取り入れるだけでなく、様々な化学反応の中でいらなくなった老廃物を外に出さないといけません。

血液の巡りが悪くなると、老廃物の排泄も上手くいかなくなり、それらが身体にたまり酸化していくのです。

この酸化こそが老化を促す犯人なのです。

あなたは活性酸素ってご存知ですか?

この活性酸素・・・とても悪いイメージがあると思いますが、実はそんなこともありません。

実は活性酸素というのは免疫細胞と同じく、体内に入ったウィルスや細菌から身体を守る働きがあります。

しかし、一部の活性酸素はあなたが知っている通り、体内の健康な細胞まで酸化させてしまうのです。

この酸化という反応が体内で進んだとき、病気になりやすくなるのです。

そして低体温は巡りが悪い状態ですから、いらなくなった老廃物がなかなか排出できなくなっているのです。

すると活性酸素は、この溜まった老廃物を酸化してしまうのです。

酸化は身体の様々なところで起きます。

例えば、肌の酸化が進めばしわになりますし、血管が酸化されれば動脈硬化の原因になるのです。

このように身体の酸化を防ぐためにも体温はしっかり高く保てるようにしたいですね!!

低体温は特に女性にとって大敵!!女性こそしっかり体温を上げよう!!

女性は体内の熱エネルギーを生み出す筋肉がもともと少ないため体温がどうしても低くなりやすいのです。

熱をなかなか生み出せない分、男性よりも体温を保温しやすいように脂肪が多くついているのです。

そんな女性にとって体温が低いことで起こるデメリットをいくつか紹介します。

1、女性ならではのホルモンバランスの不調

女性が低体温になると、不妊や婦人科系の不調などが現れてきてしまいます。

これは、体温が低いことによって骨盤内の血液循環が悪くなることで子宮が冷えてしまう事が原因です。

子宮や卵巣への血液循環が悪くなってしまうと、酸素やせっかく摂った良い栄養素も届きません。

逆に巡りが良い女性は子宮や卵巣が元気になります。

不調を訴えて病院に訪れる人のほとんどの人が低体温と言われているくらい多いそうです。

2、代謝が上がらず痩せにくい

37.0℃前後と体温がしっかり高い人の体内では、新陳代謝が非常に活発に行われています。

そのため健康面はもちろん、ダイエットなどにも効果的です。

しかし、体温がたった1℃下がるだけでも基礎代謝が10%以上低下してしまうのです。

基礎代謝が落ちるという事はどういう事でしょうか?

それは簡単に言うと、同じものを同じ量食べても体温が高い人の方が身体につきにくいという事です。

体温が高く基礎代謝が高い人と、体温が低く基礎代謝も落ちている人では、体温が低い人は高い人に比べて身体に脂肪として食べたものがつきやすいのです。

つまり太りやすくなるということなのです。

3、肌にも影響がある

体温が低く血行が悪いと、栄養素が肌まで届きません。

お肌の栄養素が悪くなると肌細胞の新陳代謝も悪くなり、ターンオーバーのサイクルが長くなってしまったり、そもそもターンオーバーが上手く行われなかったりするのです。

そうすると、老廃物などがたまりやすくなり、くすみやしわ、しみ、そばかすとなって表れてしまいます。

さらにはたるみや目の下のクマなど女性にとって良いことがありません。

また、肌表面の温度が低くなることで水分が抜けやすく乾燥しやすくなります。

美容の面から見ても体温が低いのは良くないということです。

まとめ

いかがですか?

体温が低いだけで、身体の中ではたくさんの機能が上手く作動しなくなってしまうのをわかって頂けたと思います。

たかが体温と思いがちですが、されど体温ですね!!

今回紹介したことを簡単にまとめると、

  • 人間には白血球という免疫機能を持ち合わせている
  • 白血球は様々な種類があり、各々の働きがあり様々な異物から身を守っている
  • 体温が上がることで白血球たちの働きが活発になる
  • 白血球が腸に多いことから、腸が元気だと免疫力も上がる
  • 体温が高ければ、血管の病気や老化をも遠ざけることができる
  • 女性は特に体温を意識することで健やかな毎日を送ることが出来る

こんな感じです!

身体が温かくなると、健康に過ごせますので心もほっこり温かくなります。

それではまた次回の記事を楽しみにお待ちください!!

あったかいんだからぁ~♪

 

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