身体を温める3つの食品と3つの選び方
みなさんこんにちは!
私は平成生まれ、ゆとり世代ど真ん中の管理栄養士です。
冬に限らず一年中身体が冷えていることで様々な不調が現れてしまいます。
体温を少しでも上げるためには食事の中でひと工夫するだけで解決できることもあります。
今回はそんな体温を上げてくれる食品をいくつか紹介したいと思います!
是非これから紹介する食品を上手に生活に取り入れてみてください!!
【ニンニク・ネギ】身体を温めるならやはりこれ!
やはり風邪などをひいたときに強い味方になってくれそうなイメージの食べ物と言ったらネギやニンニクではないでしょうか?
疲れた時に飲む栄養ドリンクにもニンニクの成分は入っていますし、健康食品にもニンニクってよくありますよね!!
これらの食品には滋養強壮に良いと、昔から調子が良くないときには重宝されてきました!
風邪をひいたときは首にネギを巻くなど言い伝えもありますしね!!
ネギやニンニクには鼻の奥を突き刺すような香りがあります。
またニンニク料理を食べた後ってどうしても人と会話をしたくないですよね・・・
私も接客業をしていたこともあり、どうしてもニンニクを食べたいのに食べられないことがたくさんありました!笑
このツーンとした独特の香りの成分は『アリシン』というものです。
アリシンはビタミンB1と一緒に摂ることで『アリチアミン』という物質になり吸収が良くなり疲労回復に良いとされています。
アリシン+B1(チアミン)→アリチアミン となるのです。
なんか栄養ドリンクの名前で似た名前聞いたことありませんか?
そうです!アリナミンVです!この商品はこの成分名をもじったのでしょう!
またニンニクやネギには代謝を促進してくれる作用があるので、体温を上げてくれるお手伝いもしてくれます。
体温アップにも、疲労回復にももってこいの食材と言えますね!!
【ショウガ】これぞ最強のぽかぽか食材!
このショウガと言う食材はまさに身体を温める食材のトップと言っても過言ではないでしょう!!
ショウガは殺菌作用がありますから、魚料理に使われたり、生の食材に添えられたりしています。
また発汗作用があることから、ショウガをお茶に入れたり身体を温める食材として昔から使われてきました。
その温める成分がショウガに含まれる『ジンゲロール』と『ショウガオール』です。
この二つの成分はどちらも発汗作用や殺菌作用があります。
しかしこれらの成分には違いもあるのです!
ジンゲロールというのは生のショウガに多く含まれている成分です。
一方ショウガオールは温めることによって働きます。
また乾燥させることで、ジンゲロールがショウガオールに変化するのです。
このショウガオールは辛味の成分で、ジンゲロールよりも温める作用が高いのです。
ですからショウガを温める目的で使う場合は、まず温めること。
そしてできるだけ乾燥させたショウガを使う事です。
唐辛子は身体を温めるの?
唐辛子はみなさんがご存知の通り食べるとヒリヒリして身体をぽかぽかさせる食べ物の一つでしょう!
中国では昔から魔除けとして使われてきた食品です。
そのような刺激的な感覚からそのように使われてきたのでしょう。
そして、身体を温める食品と言ったら?と質問するとだいたいはこの唐辛子とほとんどの人が答えます。
しかし身体を温める目的で唐辛子を使う際には少し注意が必要なのです。
唐辛子には『カプサイシン』という成分が含まれています。
そのカプサイシンは発汗作用、抗菌作用、脂肪燃焼作用、抗酸化作用などがあると言われています。
特に脂肪を燃焼させる作用には非常に注目が集まり、一時期ダイエット食品として人気になったのも記憶に新しいですね!
カプサイシンにはエネルギー代謝亢進作用がありますから、身体に蓄えられた脂肪を燃やすのです。
最近このカプサイシンを使って、肌の代謝を高める化粧品や、温湿布などもありますね!
ではこのカプサイシンは本当に身体の熱を上げてくれるのでしょうか?
実は唐辛子は摂りすぎてしまうと逆に体を冷やしてしまう事になります。
唐辛子をたくさん使った料理などを食べると身体から汗がこれでもかというくらい吹き出しますよね?
これは、身体が温まった!と感じることによって汗を出し、熱を下げようとする反応です。
この大量の汗は放射冷却作用と言うものですが、体内から水を出すことでその蒸発する力で体温を下げようとしているのです。
運動時に汗がたくさん出るのも同じ反応ですね!
運動で温まった身体を汗を出すことで冷やしているのです。
唐辛子によるカプサイシンの効果をものすごい受けてしまうと発汗作用の方が上回ってしまい逆に体が冷えてしまう可能性があるのです。
なので唐辛子を食べる時は少量にしましょう!
少量であれば、辛味成分は胃腸を刺激し副交感神経を優位にしてくれますので体温が上がりやすくなります。
なので薬味程度に召し上がってみてください!!
身体を温める食べ物の選び方
漢方医学では2000年も前から、身体を温める『陽性食品』・身体を冷やす『陰性食品』と分類して健康の増進に役立ててきました。
その中から代表的な身体を温める食品を紹介したいと思います。
1、北の地域又は寒い季節に作られたもの
漢方医学では、身体を温める食べ物を陽性食品、身体を冷やす食べ物を陰性食品と言います。
北で作られた食べ物は陽性食品で身体を温めてくれるのです。
北の地方に住んでいる人たちは、自然にその地で育つ食べ物を摂ることで寒さから身体を守ってきたと考えるととても理にかなっていますよね。
逆に南国などでは、一年を通して暑い日が続くので身体を冷やすものが自然に手に入れられるようになっているのです。
北国や寒い時期に摂れる食材の代表的なものは、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、ネギ、大根などがそうですね。
2、硬いもの
水分は基本的には身体を冷やすとされています。
38℃の気温の日は非常に暑く感じるのに対して、38℃のお風呂に入ると非常にぬるく感じますね。
また、お腹が冷えた時や頭が痛くなった時、下痢や嘔吐をするのは体内の余計な水分を体外へ排出し身体の温度を高めようとする反応とも言われているのです。
水分と科学的には相反する油分も身体を冷やします。
硬い食品というのは、比較的水分が低い食べ物です。
乾燥しているからおせんべいやドライフルーツの様に硬くなるのです。
逆に柔らかい食品や加工品は水分や油分を多く含むため身体を冷やしやすいのです。
3、赤・黒・黄色の食べ物
漢方医学では陰・陽に様々なものが分かれていますが、色も同じです。
この陽を示す色が赤や、黒、橙、黄色といった色とされています。
ってか黄色の文字のみにくさ尋常じゃない・・・笑
ですからこれらの色の食べ物が基本的には身体を温めるのです。
赤身の肉、サケ、卵、小豆、黒豆、ニンジンなどです。
逆に青、白、緑などは身体を冷やすとされています。
牛乳、豆乳、白砂糖、化学調味料、化学薬品などです。
白の文字は若干その姿を消してますね・・・笑
まとめ
今回は身体を温めてくれる食品を紹介しました!
これらを上手く食生活に取り入れることで体温UPをはかってみましょう!!
身体を温めてくれる食品は、
- ネギ・ニンニク
- ショウガ
- 唐辛子
でしたね!
また、ここに漢方医学的で陽性食品に分類されている食品がこちらです。
- 北の地域又は寒い季節に作られたもの
- 硬いもの
- 赤・黒・黄色の食べ物
これらの食品を身体が冷えやすい冬は特に選ぶようにすると非常に身体が温まりやすくなりますよ!!
では、ぽかぽかライフを目指して今日から生活に取り入れてみてください!!