人間と食べ物の関係性について様々な方面から考えてみた!

こんにちは!

私は平成生まれの管理栄養士です!

今日は人間と食べ物の関わりについて書こうと思います。

栄養学以前に、私たち人間にとって食べ物がどのように関わっているのかについて様々な方面から書いていこうと思います。

これは栄養学入門においても、一番最初に見てほしい内容の記事だと思います。

  1. 人間と食べ物の関わり方の歴史手な変化
  2. 食べ物と栄養の関係性
  3. 食べ物の嗜好の形成とその環境
  4. 食べ物と健康の関係性
  5. 食べ物を取り巻く環境問題

 

こんな内容で記事を書いていきたいと思います。

では早速ですが見ていきましょう!

1、人間と食べ物の関わり方の歴史的な変化

まずは食品と人間の関わり方の歴史についてです。

もちろんこれはテーマがとても大きいのでだいたいの流れを紹介したいと思います!

人類の誕生と食べ物の関係

人類が誕生して約600万年が経ちました。

人類が誕生してからは食べ物は基本的に狩猟と採集に依存してきました!

そして火を利用できるようになると、加熱調理を行えるようになります。

火というのは食べられる食べ物の幅がとても広がります。

それは加熱によって今まで食べられなかった植物も食べられるようになるからです。

また、加熱によって食べ物は消化しやすくもなりました。

このようにそのまま食べるだけでは美味しくなったり、有害物質を含んでいた食べ物も、煮たり焼いたり渋味やあく抜きなどをすることで、より様々な食べ物が食べられるようになったのです。

1万年前まで時代が進むと、自分たちで植物を栽培したり野生動物を飼育したりするようになります。

農耕や牧畜もこの時代に始まりました。

こうした農耕や牧畜などの開始は、食べ物の安定的な確保によって生活もある程度安定するようになりました。

しかし完全に飢餓を克服できたわけではありません。

気候の変動や自然災害などにより、何度も飢餓に苦しんできました。

食べ物の供給はまだまだ完全に安定したと言えるほどのものではありませんでした。

しかし、そういった経験から人類は栽培作物の種類を増やしたり品種を改良したりと工夫してきたのでした!

産業革命以降に大きく変化した食べ物の生産・輸送

人間と食べ物の関係についての話をする上で産業革命は一つ大きなターニングポイントになります。

産業革命は食べ物の生産・輸送にも大きな影響を与えました。

特に貯蔵性・保存性に優れた加工食品や缶詰などの新しいタイプの食品が登場しました。

もちろんその頃は戦争の時代ですので、戦争などによって深刻な食糧不足にも陥りました。

しかし戦争の終結に伴って食糧不足は少しずつ解消されていきます。

日本の話をすれば、第二次世界大戦に参加した時代は大変深刻な食糧不足でした。

終戦後には少しずつ時間をかけて日本の食糧不足は解消されていきました。

しかし現在、発展途上国を中心に食糧不足の問題はまだまだ解決されていません。

世界中で約8億人の人々が栄養不足の問題を抱えていると言われています。

そして年間1500万人もの人が栄養失調で亡くなってしまっているのが現状です。

加工食品の登場

1900年代後半になるとさらに様々な加工食品が登場します。

それまでは缶詰など簡単な加工食品のみでしたが、1900年代後半になるとレトルト食品や冷凍食品などより便利で高度な技術を要する加工食品が誕生しました。

この頃は物流も非常に発展したためそれも追い風になって、食品加工業界にとっては非常に大きな成長時期になりました。

今では加工食品なくして生活はほとんどできない状況だと思います。

また、流の発達というのは海外の食品を簡単に日本でも手に入れられるような環境を整備しました。

現在では日本にいながら世界中の食品をいつでもどこでも食べられる時代です。

しかし、便利になった一方で飽食の時代を迎え、肥満、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病のような新たな問題も生まれています。

2、食べ物と栄養の関係性

栄養とは、消化や吸収、代謝や排泄など人間の体内で行われる様々な営みのことを言います。

また栄養素とは、人を含む生き物が食べ物として摂取するものの中で、生きていくのに不可欠な物質のことを指します。

炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを人間の五大栄養素と呼びます。

この五大栄養素に食物繊維を足したのが六大栄養素と呼ばれ、さらには最近注目されているフィトケミカルは第七の栄養素なんて言われています。

そしてこのような栄養素を体内で利用しながら、成長や生殖、運動などの生命活動を営んでいきます。

栄養素のもつ機能は大きく分けると次の3つです。

  1. エネルギー源になる・・・炭水化物(糖質)脂質たんぱく質
  2. 身体の構成成分となる・・・脂質たんぱく質ミネラル
  3. 身体の機能を調整する・・・ビタミンミネラル

 

また、食物繊維やフィトケミカルなどはエネルギー源にならず栄養素にも入っていない非栄養素も多く含まれますが、その生理機能が研究によって次々と明らかになっています。

そしてそれらが人間にとって重要な成分であるということも分かってきています。

3、食べ物の嗜好の形成とその要因

食べ物の嗜好(食嗜好)とは、簡単に言うと『食の好み』『好き嫌い』です。

このような食に関する嗜好というのは大きく分けて2つの要因で形成されていきます。

  1. 先天的要因
  2. 後天的要因

 

先天的要因とは、生まれ持った要因のことです。

後天的要因とは、生まれた後の習慣や経験などによる要因のことです。

一つずつ詳しく見ていきましょう!

食嗜好形成の先天的要因とは?

先天的要因とは生まれ持った要因のことで、人種や民族性、性別や体質などがあげられます。

またそれ以前に人間や動物として本能的にも味覚や嗜好が存在しています。

基本味覚には5つありますね!

  1. 甘味
  2. 塩味
  3. 苦味
  4. 酸味
  5. うま味

 

これらの基本味は、その味覚を感じることによってそれぞれこのようなシグナルを本能的に感じているといわれています。

  1. 甘味・・・糖質類
  2. 塩見・・・ミネラル類
  3. 苦味・・・毒物
  4. 酸味・・・腐敗物
  5. うま味・・・たんぱく質・アミノ酸類

 

糖質類の甘味、ミネラル類の塩味、たんぱく質類のうま味は、それぞれ生理的欲求であるのに対して、酸味や苦味は人間がその食べ物を拒否するいわゆる生体防御反応を示しているのです。

これらが食嗜好を作り上げる先天的要因要因と言えます。

食嗜好形成の後天的要因とは?

後天的要因とは、生まれてからの習慣や経験などによる要因のことです。

生まれてから離乳し、様々な食品を様々な環境で摂取することで食嗜好が形成されます。

例えば、食べ物の見た目、味、香り、食感、食べた時の食事環境、食べた後の満足感など様々な生理的快感や心理的快感によって、その食事のおいしさが記憶され学習されていくのです。

逆も全く同じで、食べ物の『嫌い』という嗜好に関しても同じような要因で作られてきます。

一番身近な話だと、親がけんかなどをしているときに食べる食事において、子供はその心理的不快によってその時に食卓に出ていた食べ物を嫌いになりやすくなると言われています。

このように、基本的には食嗜好の形成には幼い時の経験が大きく影響していると言われています。

しかし、年齢の変化によっても食の嗜好が変化していきます。

日本人の多くが30歳代を境に洋風な嗜好から和風な嗜好に変化するということも知られています。

これらのように、それぞれの時代背景や、社会的立場、家庭内環境、食に対する考え方や価値観、経済状況など様々な後天的要因によって食嗜好は変化していくと考えられます。

4、食べ物と健康の関係性

食べ物が私たち人間の健康に与える影響は大きく分けると2つあります。

一つは私たちが食生活を続けるうえでの長期的な健康への影響

もう一つは食中毒のような短期的な健康への影響です。

  1. 長期的影響・・・生活習慣における健康への影響
  2. 短期的影響・・・食中毒や食品の衛生問題に関わる健康への影響

 

実は管理栄養士は、現場においてこの2つの健康への影響に配慮して働いていると言っても過言ではありません。

どこかの施設において給食業務に就いている人は、その喫食者が長期的に健康になるように栄養素のバランスを考えて献立を作成していきます。

また、短期的影響としても食中などが起きぬよう、しっかりとリスクマネジメントをしています。

一般的なイメージだと食品の持つ健康への影響は長期的な影響を思い浮かべるかもしれません。

しかし衛生問題など、短期的な健康への影響の視点も非常に重要なのです。

もちろん近年では生活習慣病の予防など、長期的な健康への影響に関する栄養学にその重きが移りつつあるというのも事実です。

5、食べ物を取り巻く環境問題

私たち人間が何か食べ物を手に入れる際には、必ずどこかしらに環境との接点が存在します。

今後さらに人口が増え続けるとされる地球上において、食料を調達する際の地球環境に与える影響も考えていかないといけません。

現代の農業や漁業、畜産業、加工業などにおいて、農薬や化学肥料の利用、輸送にかかる燃料問題、遺伝子組み換えなどの作物など・・・

今現在もそうですが、今後はさらに様々な方向から食を取り巻く環境を考えないといけないと私は思います。

では実際にどのような環境問題が身近にあるのかというものを2つ例にとって考えてみようと思います。

その1 残食(食べ残し)や食品の廃棄について

加工食品の普及によって、食の環境は整い非常に便利な世の中になりました。

日本に限って言うならば、都市部ではいつでもどこでも好きなものを食べらることができます。

その一方で、加工食品を作る際に出る原材料の余りの部分や、加工食品の原料が運ばれてくる際の梱包部分などは、いわゆるゴミとして廃棄されます。

また私たちが食品を買った後の話では、賞味期限が切れてしまうことで捨ててしまったり、食品容器や包装もゴミとして出されます。

市場に食品が多く出回ることによって、食品自体のロスはもちろんですがこのようにその他の問題も生まれてしまうのです。

ですのでできるだけ需要に見合った量の食料を提供していく必要があります。

私たち一人ひとりができることと言えば、

  • 食べきる分だけ買ったり作ったりする。
  • できるだけ手料理をすることで食品の廃棄する部分を少なくする

などです。

今は女性も働いている時代ですので、これがなかなか難しいんですけどね・・・

先進国では毎年数百~数千万トンもの食品の廃棄が出ているというのに、発展途上国では約8億人の人が食料調達に苦しんでいます。

こうした地球規模での食料の分配も今後は考えていかないといけないですね。

その2 フードマイレージについて

今では食品は様々な国から輸入されています。

中国やアメリカをはじめ、近隣のアジア諸国、オーストラリアだけでなく、日本とは地球の反対側にある国々からも食料は輸入されています。

このように他国よりはるばる運ばれてくる食料には、その運ばれてくる際のコストやエネルギーが非常に大きなものになっています。

この食料に関する環境の負荷を表す指標としてフードマイレージという概念があります。

フードマイレージ=農産物の輸入量×輸送距離

フードマイレージはこのような計算式で成り立っています。

この数値が少ないということは環境負荷が小さいと一般的には評価されています。

日本においては、アメリカやカナダ、、オーストラリアなど、遠い国からたくさんの農産物を輸入しているのでこのフードマイレージは非常に大きな値になっています。

多分このことについては、小学校や中学校などの社会の授業でも一度は習っているかもしれません。

ですので最近では自分が住んでいる地域で作った農産物を、その地域で消費しようという動きが活発になっています。

いわゆる『地産地消』ですね!

また、伝統的な地場産業食品を守ろうという『スローフード運動』という概念も浸透しつつあります。

このような考え方は非常に素晴らしい考え方ですが、こればっかりになってしまうのもそれまた非常に問題です。

なので、上手に地域の食材を使いながら伝統的な食文化を守りつつ、海外の食料や農産物も上手に使っていくのがバランス良い食の選択だと思います。

そして一人ひとりが食にまつわる環境に対して少しでも意識を向けて生活することが、食を取り巻く環境の改善につながる第一歩であると私個人的にはそう考えています。

最後に

今回は『人間』『食』の関わりについて様々な方面から見てきました。

『栄養学』とは、この人と食の関わりの上に成り立っていたり、もしくは人と食の関わりの一部でしかありません。

最近では、

  • この食品は○○という成分が入っていて健康に悪いから食べてはいけない
  • この食品は○○という成分が入っているから体に良い

 

など、栄養学として人と食の関わり方に関してほんの一部の観点でのみ謳った情報が本当にたくさんあります。

これは正確な情報かもしれません。

しかしこういった情報だけを鵜呑みにして食の選択や食行動するのは正しい食選択とは思えません。

もっと様々な観点から広く見られる視点がないといけません。

そしてこの記事が、これを読んでくれた方が「自分でも少し勉強して色んな視点を持てるようになりたい!」と思ってくれるような、そんなきっかけになれば嬉しいです。

ここまで長々と読んでいただきありがとうございます!!

それでは次の記事もよろしくお願いします!