【厳選!体温が上がる8つの食習慣】身体を温める食生活とは!?
こんにちは!私は平成生まれの管理栄養士です。
これまで体温に関する記事をいくつか書いてきましたが、今回は食生活に関してです。
筋肉をしっかり使うことや、上手に入浴することは体温を上げるうえで非常に効果的です。
しかし、それと同じくらい大切なのがこの食事に関してです。
一日3回することなので、その食習慣があなたの今の身体を作っているのです。
体温を少しでも37.2℃前後に上げたい場合は、運動、睡眠と共にこの食事に関してもしっかり知識をつけてほしいと思います。
今回の記事ではそんな体温の上昇を手助けする8つの食習慣を紹介したいと思います。
それでは一つ一つ見ていきましょう!!
もくじ
習慣① 食べ過ぎない!
あなたは一日何食食べていますか?
もしこの記事を見ているのが18歳以下の子であればしっかり3食食べてほしいです。
それは子供たちは基礎代謝が高いこととともに、成長する分もしっかり食事から栄養素を摂らないといけないからです。
しかしこの記事を見てくれているあなたがもし20歳以上の成人の方であれば、一日3食はもしかすると食べ過ぎているかもしれません。
健康のために絶対に3食食べなければいけないということはありません!
ではなぜ食べ過ぎがいけないのでしょうか?
それは食べ過ぎによって脂肪がたくさんつくところまでいってしまうと、血液の流れも悪くなってしまいます。
そうすると冷えやすくなるのです。
もちろん食事をしたその時は体温は上昇しますが・・・
朝起きた時にどうしても食欲がない時があると思います。
それは食べたくないという身体の声ですので無理に食べなくても良いと思います。
特に夜遅く食事をする人は朝に食欲がない傾向にあります。
仕事や生活のリズム上どうしてもそうなってしまう人がいるのです。
そのような人は無理に朝ごはんを食べる必要はありません。
かえって身体の調子がくるってしまう事もあります。
逆に朝起きてお腹がぺこぺこなのに、ダイエットと言って何も食べないのもダメです!
朝はまだ消化器官が本調子ではないので、消化が上手くできません。
なので朝ごはんはあまり消化に時間がかかるような脂っこいものは控えるのがベストです。
柔らかめのご飯に、脂の少ない白身魚、漬物、納豆など日本食が実は朝食にぴったりなのです!!
また、夜ご飯はできるだけ時間が遅くならないのが理想です。
それは消化器官に血液が集中した状態で寝ると睡眠の質が下がってしまうからです。
ですので、できるだけ早めに夜ご飯はすませるのが理想的です。
どうしても時間が遅くなってしまう方は、朝と同じように胃腸に負担をかけない消化に優しいものを食べると良いでしょう!!
習慣② ご飯を食べるときはできるだけよく噛んで食べる!
最近の子供たちはあまり噛む力が強くないと言われています。
その背景には様々な原因がありますが主に二つの原因がこちらです。
- 食卓に並ぶ食べ物が柔らかいものが多くなっている
- 食事の時に飲み物を飲みながら一緒にご飯を食べる
私が小学生の時には早食いバトルが全盛期でTVで放送されれば視聴率がとれた時代でした。
ですので、その真似をして私も噛まずに飲みこむことが増えたものでした!笑
ちなみに私は当時小林尊君大ファンでした!
よく噛むことで、噛む時に使う筋肉が熱を生み出しますし、唾液が分泌されるので消化も良くなります。
できれば一口20回くらいは噛みたいですね!!
脂っこい食事が好きな人はどうしても消化器官に血液が集中する時間が長くなるために、なかなか身体が温まりません。
ですから身体を温めたいと思っている人はできるだけ消化の良いものを摂ると良いでしょう!!
また、これは食べ過ぎでも同じことが起こります。
ですから腹8分目とよく言いますが、7分目、6分目でも良いかもしれません!
習慣③ 身体を冷やす食べ物を食べすぎない!
私は管理栄養士なので、学生時代はもちろん栄養学という学問を学んできました。
栄養学とは簡単に表現すると、カロリー計算やどんな食品にどのような栄養素がありそれが体内でどうなるといった学問です。
これでもかというくらい、本当に毎日カロリー計算をたくさんしました。
こんなの意味あるの?と本気で思いながら・・・
ひどい学生の典型的な姿ですね・・・笑
でも社会人になってお客様の健康を気遣い、「このお客様が少しでも今より健康になってほしい!」
その一心で色んな勉強していくと、自分たちが勉強してきたことだけが健康になるための学問ではないんだなと思いました。
それは昔から伝わる漢方医学のような学問です。
その一つが漢方医学の考え方では2000年も前から身体を温める食品を「陽性食品」、身体を冷やす食べ物を「陰性食品と」分類していました。
そしてそれらを病気の治療や健康増進などに利用してきました。
ここで漢方医学で使われている、身体を冷やす食べ物を紹介します。
- 水分の多い食べ物・・・水、酢、お茶、生野菜、ビール、清涼飲料水
- 南国生まれの食べ物・・・バナナ、パイナップル、メロン、スイカ、キュウリ、トマト、ミカン、レモン、コーヒー
- 白い食べ物・・・精製されたもの(砂糖、小麦など)、化学調味料、化学薬品
- 柔らかい食べ物・・・パン、バター、クリーム
体温が低い人は、このような食材をできるだけ避けることで体温アップにつながります。
是非参考にしてみてください!
習慣④ 冷たい飲み物を避けよう!
私たちは昔に比べて、冷たい飲み物を簡単に手に入れられるようになりました。
自動販売機や、コンビニなど24時間どこでも少し歩けばキンキンに冷えた飲み物があなたを待っています。
また、最近は水分をたくさん摂ることで身体の中が浄化させるなど、水をたくさん飲むことは良いことというイメージがありますよね?
しかし、水は飲みすぎると胃液を薄めて消化機能が落ちるだけでなく、身体が冷えることにもつながります。
寒い日にトイレに行きたくなるのは、体内の余分な水分を出すことによって身体の中の温度を保とうとしている証拠です。
また、お腹が冷える時に下痢になるのも、身体の水分を出して体温を保つ反応の一つと言えます。
特に冷たい飲み物は胃腸を直接冷やしてしまいます。
ですので水分は身体の声に耳を傾け、摂りたい分だけしっかり摂り、できるだけ温めるか常温で飲んでください。
そして、食べているものをよく噛むためにも、食事中の水分補給はできるだけ控えた方が良いでしょう!!
噛むことによって咀嚼に関する筋肉がしっかり使われて熱が生み出されるからです。
水をたくさん飲むことが冷えにつながることはもちろんですが、その水がキンキンに冷えてしまっていては身体はさらに冷えてしまします。
なので、水も飲む際にできれば口の中で常温にしてから飲み込んでほしいのです。
何回か水を噛んで飲み込んでみましょう!!
『水を噛む?』
そうです!そうするとあごの周辺の筋肉もしっかりと動きますし、唾液の分泌にもつながります。
そして口の中での水の滞在時間も長くなりますから、その間に水が常温になるのです!!
そうすれば胃腸を冷やすこともなくなります。
習慣⑤ たんぱく質をしっかり摂ろう!
栄養学に全く興味のない人でも、このたんぱく質の存在は知っていると思います。
たんぱく質は身体のあらゆるところに必要で、たんぱく質が足りないと身体をきれいに作り変えることが出来ません。
よく、『たんぱく質は車に例えると、ボディの部分に当たる』なんて表現されますが、これは身体の骨格をたんぱく質が担っているためです。
筋肉はじめ各臓器、ホルモンや酵素、肌や髪の毛、爪なども全てたんぱく質が必要です。
ですのでたんぱく質はどういった食品からでも良いのでしっかり意識して食べたいところです!!
また、たんぱく質は食事誘導性体熱産生(DIT)が高いため熱になりやすく、他の栄養素に比べて身体を温めやすいのです。
DITとは、糖質、脂質、たんぱく質それぞれが消化吸収されていく過程でどれだけ熱を発するかというものです。
このDITは糖質、脂質、たんぱく質の中でたんぱく質が圧倒的に高いのです。
たんぱく質を摂取した時に、どの栄養素よりも一番熱を生み出すとどういうことなのか・・・
それは、同じカロリーを糖質、脂質、たんぱく質でそれぞれ摂った時に、たんぱく質が一番身体につきにくいということです。
一番熱を上げるということは、それだけたんぱく質を摂ったときには基礎代謝が上がるという事なのです。
たんぱく質は主に動物性と植物性に分かれます。
動物性の代表的な食品は、肉、魚、卵、乳などです。
植物性の代表的な食品は、豆類、穀類などです。
このどちらかに偏るのも良くないですし、これらの食品の中でどれかに偏るのも良くありません。
お昼にお肉を食べたら、夜はお魚、次の日のお昼はお蕎麦、夜はお豆腐などといったように、まんべんなく摂るのがベストです!!
習慣⑥ 塩分を制限しすぎても冷える!
あなたは塩に対してどのようなイメージがありますか?
きっと健康に関してはあまり良くないイメージがあると思います。
それはなぜかというと、今現在日本では減塩ブームだからです。
外食チェーンのメニュー表や、スーパーなどでも『塩分控えめ』などのワードが色んなところで目に入ります。
私も大学のころに塩分はできるだけ控えるようにと勉強しました。
その理由は簡単で高血圧になるからです。
高血圧になると、血管系の病気になるリスクが高くなるために、塩分をできるだけ避けるようにとされています。
血管にかかる圧力が高くなるわけですから、血管が破れやすくなるのです。
脳内の血管でこれが起きれば、脳卒中という怖い病気を引き起こしてしまいます。
しかし、塩と言っても色んな種類があり、ほとんどの家庭に置かれている塩は塩化ナトリウムの塩です。
この塩化ナトリウム由来の塩を摂りすぎると血中にナトリウム濃度が多くなります。
ナトリウムは水を吸着する力が強いので、ナトリウムが血液中に多いとその分水分も増え血液量が多くなるのです。
心臓はその血液量が多くなったものを送り出さないといけないわけですので、どうしても血圧があがります。
日本だけでなく、寒い地域の人たちは味が濃いものを好みます。
食文化として、漬物や料理の味付けなどで塩分を多く摂る習慣や知恵があります。
これは塩には体温を上げる働きがあるからです。
こうしてこの地方の人たちは寒さと闘ってきた歴史があるのです。
ですから塩と言うのは決して悪いのものではありません。
天然塩ではない塩をたくさん摂るから高血圧になりやすくなるのです。
天然の塩にはナトリウム以外の豊富なミネラルが含まれています。
鉄、亜鉛、マグネシウムなど自然な塩には本当に豊富に栄養素が含まれているのです。
こうした豊富なミネラル分が余分なナトリウムを外に出すことが出来るため、塩化ナトリウム由来の塩に比べて血圧は上がりません。
ですから体温を上げたい人は良い塩を選び、しっかりと摂ってほしいと思います!!
習慣⑦ 熱を加えたものを食べよう!
最近では生のサラダや野菜を食べるのが良いという風潮があります。
健康意識の高い女性はコンビニとかを利用するときでも意識して生野菜を選んでいるイメージがあります。
しかし本当に生野菜が身体に良いのでしょうか?
歴史を紐解いていけばよく分かりますが、生で野菜などを食べるようになったのは非常に最近の話です。
昔は焼いたり、煮たり、揚げたり、漬物にしたりと、特に野菜は調理加工されてきました。
それは食中毒を避けたりする衛生的な面もありますが、量(かさ)を減らすという面もあります。
もちろん野菜を食べないよりは生野菜を選んでも良いと思います。
しかし野菜をたっぷり食べたいと思うなら加熱調理された野菜を食べて欲しいですね。
野菜は加熱調理したほうが量がたくさん摂れるので、私もできるだけ加熱された野菜を食べるようにしています。
また、こうして野菜に関わらず火を通したものの方が身体を温めてくれるのです。
逆に夏場などで身体を冷やしたい場合は夏の野菜を生で食べるのは非常に効果的です!!
また調理する際、塩を使うのもポイントです。
先ほども紹介したように、北国の人たちは上手く塩を使う事で身体を温めてきました。
これが昔からその地に根付いた知恵です。
塩は体温を上げてくれますから、いつもの料理に一つまみの塩を入れましょう。
高血圧になってしまうのではないか?
ナトリウム以外のミネラルもたっぷりの自然塩や天然塩はさほど問題になりません。
もちろん高血圧の治療をされている方はお医者さんに相談してくださいね!!
習慣⑧ サプリメントはあまり使わない!
冷えを解消してくれるサプリメントは実にたくさんあります!!
イチョウ葉エキス、コエンザイムQ10、ビタミンE、ガーリック、鉄などなど・・・
もちろんこれらは継続的に摂ることで冷えを改善してくれる可能性があります。
しかし、それは根本的な改善になっていないことがほとんどです。
また、それに頼りすぎてしまうとやめた時に元通りになってしまうだけでなく、身体自ら熱を生み出せなくなってしまう可能性もあります。
やはり食事と運動、生活スタイルを見直すことによって低体温を改善することが一番ではないでしょうか?
私もサプリメントは摂りません。
それは自分自身の力でしっかりと体調管理をしたいからです。
もちろん妊婦さんが赤ちゃんのために摂る葉酸を含め栄養素や、お医者さんから肌のためにと出されたビタミン剤などは摂っても良いと思います。
どうしても忙しくて食事を摂る時間がない!という方などは良いかもしれません。
しっかりと自分自身と向き合う時間がある方は是非サプリメントにこだわらず、しっかり食事等で改善していきたいですね!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は体温を上げる食習慣を8つに分けて紹介してきました。
簡単に整理してみましょう!
- 食べ過ぎない!
- ご飯を食べるときはできるだけよく噛んで食べる!
- 身体を冷やす食べ物を食べすぎない!
- 冷たい飲み物を避けよう!
- たんぱく質をしっかり摂ろう!
- 塩分を制限しすぎても冷える!
- 熱を加えたものを食べよう!
- サプリメントはあまり使わない!
これらを日々意識してみてください!
そうすれば少しではありますが、体温が上がるという結果がついてくると思います。
体温を上げるととても多くのメリットがありますので、是非体温を高めてそのメリットを実感してほしいと思います。