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【お母さん必見!】食べ物の好き嫌いや子供が偏食になってしまう原因とは?

あじ
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こんにちは!元高校球児の管理栄養士あじです。 スポーツ選手の食事や栄養学について『わかりやすく!』をモットーに情報発信しています!
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こんにちは!

平成生まれの管理栄養士です!

いきなりですが、このような会話をしたことはありませんか?

Aさん『うちの子はニンジンが嫌いで・・・』
Bさん『うちの子はピーマンだけは食べられなくて・・・』
Cさん『ニンジンやピーマンだけならまだましだわ!うちの子なんて野菜自体が苦手で全く食べられないの・・・』

もしかするとお子さんを持つお母さんたちにとって、このような会話は日常的なものかもしれないですね!

子供の食べ物に対する好き嫌いは、親にとっては大きな悩みの一つであることは間違いありません。

そこで今回は、子供たちの好き嫌いや、それによって生じる偏食の原因について解説していきたいと思います。

この記事を読んでいる方の中には、子供に好き嫌いがあるのは自分のせいだと責めているお母さんもいると思います。

しかし、お母さんだけの責任ではありません。

この記事を読み進めていくうちに、我が子の偏食に悩んでいるお母さんの気持ちが少しでも楽になればなと思います!

それでは早速みていきましょう!

好き嫌いの原因は大きくわけて2つある

まず、食べ物に対して【好き】【嫌い】のような感情や嗜好が生まれる原因は、生まれる前と生まれた後にあります。

  • 生まれる前・・・先天的な要因(遺伝など)
  • 生まれた後・・・後天的な要因(食経験など)

ですので、遺伝的な要因に関しては人間がそもそも持っている本能的なものなので、お母さんがどう頑張っても変えることはできません。

しかし、生まれた後の食経験などによっては、好きだった食べ物が嫌いになることもあれば、嫌いだった食べ物が好きになることもあるのです。

ですので、この先天的な要因と後天的な要因の両方を理解した上で、お子さんの好き嫌いと向き合ってほしいと思います!

先天的要因(遺伝)

①味覚によって食べてよいものかを判断する(危機察知能力)

まず先天的な要因の1つ目が、人がもつ味覚によるものです。

食べ物を口にした時に、舌の味蕾という部分によって人は味を感じます。

その味覚は5つに分類され、それらを基本味と呼びます。

  1. 甘味
  2. 塩味
  3. 酸味
  4. 苦味
  5. 旨味

これらの基本味と呼ばれる味は、それぞれ以下のようなシグナルでもあるのです。

  1. 甘味・・・エネルギー源
  2. 塩味・・・ミネラル類
  3. 酸味・・・腐ったもの・未熟なもの
  4. 苦味・・・体に害がある
  5. 旨味味・・・たんぱく質類

このように、私たちは本能的にその食べ物が

  • 有益なものなのか?(必要な食べ物なのか?)
  • 有害なものなのか?(不必要な食べ物なのか?)

など、味によって判断しているのです。

甘味や塩味、旨味は私たちが生きていく上で欠かせない栄養素であるというサインであって、遺伝子レベルで人間は自然とそのような食品を好むようになっているのです。

逆に酸味や苦味、基本味以外だと渋味、えぐ味などは、体に不必要なものだというサインであって、体内に取り入れないようになっています。

つまり、子供たちは甘味(ケーキ・お菓子・果物など)、塩味(スナック菓子、ジャンクフードなど)、旨味(お肉類や魚類)などは自然と好み、酸味(酢の物、梅干しなど)、苦味(野菜など)は嫌うということです。

実際に、各味覚に対してどのような栄養素や成分が当てはまるのか、こちらの記事をご覧ください!

子供が苦手とされる食べ物は、

  • 苦味・・・ピーマン、セロリ、ネギ、ゴーヤなど
  • 酸味・・・トマト、梅干し
  • 香り・・・キノコ類

このような食材多いような気がします。

子供が嫌いな食べ物は、本能的に避けるようになっているんだ!そのように考えることができれば、少し気持ちが楽になりますね!

後天的要因(食経験)

①新しい食べ物や食経験に対しての怖さ

まず人は大人になってもそうですが、新しいことに対して恐怖やストレスを感じます。

例えば新しい職場や環境など、自分の今までの状態から脱して違うことをしようとする時はストレスを感じるのです。

これは食べ物でも同じで、海外に行った時に初めて見た食品・食材を使った料理や、日本にいてもある地域でしか食べられていないものなどを食べる時は少し躊躇すると思います。

実はお子さんも同じで、初めて食べる食品や食材、または経験が少ないものに対して苦手意識を持ちます。

ですので、小さい頃からできるだけ色々な食べ物に触れておくと良いかもしれません。

それが味覚の経験にもなって、初めて食べるものに関しても積極的に挑戦するようになります。

このように、新しい食べ物に対して苦手意識があることにプラスして、それを食べた時に美味しくなかったり、食べたことでお腹を下す経験などをしてしまうと嫌いになってしまうケースが多いです。

もちろん逆の場合も同じで、頑張って食べてみたら美味しかったり、元気が出たりするなど良い経験をすると好きになることがあります。

②お母さんが嫌いな食材・食品は子供も嫌いになりやすい

子供の嫌いな食品や食材が何か聞いてみると、お母さんやお父さんと同じである場合があります。

特にお母さんと嫌いなものが同じというケースが多くあるのです。

それは、まずその食べ物に対して【お母さんが苦手なもの】という先入観があるために、警戒心が強まるのです。

『お母さんが嫌いってことは、きっと美味しくないんだなぁ~』このように、お子さんが考えているのかもしれません。

また、お母さんが嫌いなものはそもそも食卓に出てこない場合が多いです。

その結果①の理由にもつながりますが、食べる経験がなかったり少なくなるために、初めて食べるきっかけを失ってしまうのです。

③食べ物に対してトラウマがある

これは、食べ物そのものにトラウマがある場合と、食べた環境にトラウマがある場合に分けられます。

食べ物そのものにトラウマがある場合とは、例えば、

  • ○○を食べたら、すごいまずかった
  • ○○を食べたら、お腹が痛くなった
  • ○○を食べたら、風邪を引いた

など、それを食べたことによって直接・間接的に身体に不快感があったり、不調をきたした経験などによって嫌いになるパターンです。

また、食べた環境にトラウマがある場合とは、例えば、

  • ○○を食べた時に、お父さん・お母さんが夫婦げんかをしていた
  • ○○を食べようとしたら虫が入っていたなど、嫌な思いをした

など、直接的にその食べ物が原因ではないけれど、それを取り巻く環境に嫌な思い出があることによって嫌いになるパターンです。

夫婦げんかの最中に食べたものは、たとえ味が良くても子供は美味しく感じず、嫌いになってしまうことが非常に多いようです。

また私の大学時代の先生の話ですが、先生が子供の頃卵かけご飯を食べようと思い、卵を割ったら・・・

なんと今にも羽化しそうなヒヨコが出てきて・・・

今食事中の方がもしいましたら、本当にすみません・・・(´;ω;`)

現在は卵のほとんどが無精卵ですが、当時は有精卵のものも多くあったそうで、そのような事件がきっかけで先生は卵が食べられなくなってしまいました。

このように、環境によってその食べ物が嫌いになるケースがあります。

もともと苦手な食べ物に対しては、無理やり食べさせられたりするとさらにそれがトラウマになってしまいますので、強制的に食べさせるのは逆効果となってしまいます。

④お子さんの発育状態に合っていない

実は、食べにくさなどが嫌いになってしまう原因になってしまっていることがあります。

食べ物の形や大きさ、硬さなどが、お子さんの発達段階に合っていないため食べるのが嫌いになってしまいます。

咀嚼する力が弱い場合は、どうしても硬い食べ物は嫌がります。

また、歯の本数などによっては食べにくく感じるものもあるでしょう。

ですので、食品・食材の大きさや固さなどをもう一度確認し、食べにくそうでしたら細かく切るなど工夫してみると良いでしょう!

⑤軽度の食物アレルギーの場合もある

食物アレルギーでも、その症状は人によって様々で、その食品によっても大きく個人差が現れます。

少量でも食べると呼吸困難になってしまったり、全身に皮膚症状がでるようなものもあれば、ある程度の量を食べても少ししか症状が出ない場合もあります。

前者の場合にはすぐに食物アレルギーと判断できるため、口にしないようにしていると思います。

しかし後者の場合には、少し嫌な感じがするだけで普通に食べられてしまうのです。

ですので、子供の嫌いな食べ物が実は食物アレルギーであったという可能性は0ではありません。

子供にとっては普通に食べられるけれど、なんか身体の様子がおかしい・不快感を感じるという感覚なのかもしれません。

実際に私も子供の頃に、豆乳を飲んだ時や豆腐をたくさん食べた時に口の中に起きる不快感によって、それらをできるだけ避けるようにしていました。

当時はそれが食物アレルギーだなんて知らなかったので、その不快感を感じながらも食べていました。

ですので、一度お子さんが嫌いな食べ物を食べた時に体に変化がないかなど食物アレルギーの可能性を探ってみるのも必要かもしれません。

このような食物アレルギーによる不快感が原因でその食品・食材が嫌いなのであれば、今後は口にせず必要な栄養素は他の食材で補ってあげましょう!

胎児や赤ちゃんの時から好き嫌いが生まれる?

実は、味を感じる味蕾の発達や味覚の学習は胎児の時からすでに始まっています!

お腹に赤ちゃんがいる時から様々な食べ物を食べることで、生まれた赤ちゃんの好き嫌いが減るという実験結果もあるようです。

胎児はお腹にいる時に羊水を通して、お母さんが摂取した食べ物の風味や匂いなどを感じています。

生まれたあとも、母乳を通して様々な感覚を学習します。

このように、羊水や母乳を通して得られた経験が、離乳期に初めて口にする固形食への好き嫌いを決定しているのです。

そして、子供が2歳の頃に食べていた食品・食材は、その後成長して大きくなっても好んで食べるようになると言われています!

また、子育ての経験がある方なら皆さんご存じだと思いますが、小さな子供は好きなものばかり食べて嫌いな食べ物は全く食べません。

最初にも説明したように、甘いお菓子やアイス、塩辛いスナック菓子のようなものが大好きです。

このような嗜好は生きていく上で充分なエネルギー(カロリー)と塩分(ナトリウム)をなるべく摂取しようとする、人としてのある種本能からくるものです。

しかし、好き嫌いは年齢が若い早い時期からの味覚の学習さえすれば、ある程度直したり克服することが可能ですのであまり心配しなくても大丈夫です!

まとめ

それでは、この記事の内容を簡単にまとめていきたいと思います!

  • ポイント1 食べ物を嫌いになる原因は大きく分けて2つ
  1. 先天的な要因(遺伝)
  2. 後天的な要因(食経験)
  • ポイント2 食べ物を嫌いになる先天的な要因

人は本能的に味覚によって、その食物が必要なものかそうでないかを判断している

  1. 甘味・・・エネルギー源(必要)
  2. 塩味・・・ミネラル類(必要)
  3. 酸味・・・腐ったもの・未熟なもの(不必要)
  4. 苦味・・・体に害がある(不必要)
  5. 旨味味・・・たんぱく質類(必要)
  • ポイント3 食べ物を嫌いになる後天的な要因
  1. 新しい食経験に対しては恐怖心や苦手意識を覚える
  2. お母さんの嗜好が原因で嫌いになることもある
  3. 食べ物に対して直接・間接的にトラウマがある
  4. お子さんの発育状態に食べ物が合っていない
  5. 軽度の食物アレルギーの場合がある
  • ポイント4 胎児・乳児から好き嫌いなど味覚の学習が始まっている

 

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