【2018年(第90回)春の甲子園】攻撃・守備時間からみる省エネで勝ち上がったチームは?
こんにちは!
野球が大好きな管理栄養士です!
私は2018年3月23日に開幕し、13日間にわたって行われた第90回春の選抜高校野球大会を全35試合を生で観戦してきました!
甲子園は短期決戦です。
春のセンバツで優勝するためには、少なくても5試合、1回戦から勝ち上がると6試合も行わなければなりません。
約2週間という大会期間中に最大6試合戦うためには、できるだけ1試合にかける消費エネルギーを少なくしたいところですね!
そこで今回は、全35試合を生で観戦し各チームの攻撃時間・守備時間を計測してみました!
どのチームが省エネで勝ち上がったのか?そのようなことを見ていきたいと思います。
紹介する項目とデータを見る際の注意点
まず、この記事で紹介する内容についてです。
- 試合開催日
- 対戦カード
- 各チームの攻撃時間(=相手の守備時間)
以上の内容について紹介していきますが、攻撃時間の計測方法について説明します。
- 攻撃時間(=相手チームの守備時間)の計測は、主審がプレイをかけた時から3アウト目を取った時までの時間を計測しています。
- ピッチャー交代時の投球練習中や、守備のタイム時、攻撃のタイム時は計測していません。
- このような計測作業を1~9回(延長時は試合終了時)まで各イニングで行い、全イニングの攻撃時間(=相手チームの守備時間)を合計しました。
- 攻撃時間は計測した時間をきりの良い時間に調整し、~0秒か~5秒で統一しています!
第90回春のセンバツ全35試合の各チーム攻撃・守備機会の合計時間一覧
それでは、全35試合各校の攻撃時間(相手チームの守備時間)について紹介していきます。
スマホでご覧になっている方は是非横向きにしてご覧ください!
日付 | 第○試合 | 対戦カード | チーム | 攻撃時間(回数) |
3月23日 | 第1試合 | 東筑vs聖光学院 | 聖光学院 | 37’05 (9回) |
東筑 | 51’55 (9回) | |||
第2試合 | 英明vs国学院栃木 | 国学院栃木 | 42’15 (9回) | |
英明 | 41’00 (9回) | |||
第3試合 | 明秀日立vs瀬戸内 | 明秀日立 | 58’20 (9回) | |
瀬戸内 | 45’30 (9回) | |||
3月24日 | 第1試合 | 由利工vs日大三 | 由利工 | 36’35 (9回) |
日大三 | 45’15 (8回) | |||
第2試合 | 静岡vs駒大苫小牧 | 駒大苫小牧 | 22’05 (9回) | |
静岡 | 50’55 (8回) | |||
第3試合 | 日本航空石川vs膳所 | 膳所 | 34’10 (9回) | |
日本航空石川 | 48’50 (8回) | |||
3月25日 | 第1試合 | 明徳義塾vs中央学院 | 中央学院 | 43’45 (9回) |
明徳義塾 | 40’20 (9回) | |||
第2試合 | 富山商vs智弁和歌山 | 智弁和歌山 | 64’40 (9回) | |
富山商 | 40’40 (9回) | |||
第3試合 | 智弁学園vs日大山形 | 日大山形 | 46’30 (9回) | |
智弁学園 | 34’20 (8回) | |||
3月26日 | 第1試合 | 下関国際vs創成館 | 下関国際 | 45’20 (9回) |
創成館 | 35’15 (8回) | |||
第2試合 | 大阪桐蔭vs伊万里 | 伊万里 | 44’05 (9回) | |
大阪桐蔭 | 47’30 (8回) | |||
第3試合 | 花巻東vs東邦 | 東邦 | 43’40 (9回) | |
花巻東 | 49’00 (8回) | |||
3月27日 | 第1試合 | 聖光学院vs東海大相模 | 聖光学院 | 39’30 (9回) |
東海大相模 | 50’10 (8回) | |||
第2試合 | 国学院栃木vs延岡学園 | 国学院栃木 | 45’40 (9回) | |
延岡学園 | 39’20 (9回) | |||
第3試合 | 明秀日立vs高知 | 高知 | 39’15 (9回) | |
明秀日立 | 65’45 (8回) | |||
3月28日 | 第1試合 | 彦根東vs慶応 | 彦根東 | 38’10 (9回) |
慶応 | 50’50 (9回) | |||
第2試合 | 乙訓vsおかやま山陽 | 乙訓 | 55’50 (9回) | |
おかやま山陽 | 35’35 (9回) | |||
第3試合 | 松山聖稜vs近江 | 松山聖稜 | 54’50 (9回) | |
近江 | 58’35 (9回) | |||
3月29日 | 第1試合 | 星稜vs富島 | 富島 | 42’45 (9回) |
星稜 | 49’30 (9回) | |||
第2試合 | 日大三vs三重 | 日大三 | 35’35 (9回) | |
三重 | 44’35 (8回) | |||
第3試合 | 東海大相模vs静岡 | 東海大相模 | 50’10 (9回) | |
静岡 | 39’50 (9回) | |||
3月30日 | 第1試合 | 日本航空石川vs明徳義塾 | 明徳義塾 | 42’15 (9回) |
日本航空石川 | 29’45 (9回) | |||
第2試合 | 国学院栃木vs智弁和歌山 | 国学院栃木 | 34’55 (9回) | |
智弁和歌山 | 44’05 (8回) | |||
第3試合 | 智弁学園vs創成館 | 智弁学園 | 48’40 (10回) | |
創成館 | 39’15 (10回) | |||
3月31日 | 第1試合 | 明秀日立vs大阪桐蔭 | 明秀日立 | 57’55 (9回) |
大阪桐蔭 | 58’50 (8回) | |||
第2試合 | 花巻東vs彦根東 | 彦根東 | 28’15 (10回) | |
花巻東 | 44’35 (10回) | |||
第3試合 | 三重vs乙訓 | 乙訓 | 31’50 (9回) | |
三重 | 32’50 (8回) | |||
第4試合 | 近江vs星稜 | 近江 | 58’40 (10回) | |
星稜 | 51’45 (10回) | |||
4月1日 | 第1試合 | 東海大相模vs日本航空石川 | 日本航空石川 | 40’55 (9回) |
東海大相模 | 46’50 (8回) | |||
第2試合 | 智弁和歌山vs創成館 | 創成館 | 61’30 (10回) | |
智弁和歌山 | 66’50 (10回) | |||
第3試合 | 大阪桐蔭vs花巻東 | 花巻東 | 45’40 (9回) | |
大阪桐蔭 | 74’25 (8回) | |||
第4試合 | 三重vs星稜 | 三重 | 67’50 (9回) | |
星稜 | 47’45 (9回) | |||
4月3日 | 第1試合 | 東海大相模vs智弁和歌山 | 智弁和歌山 | 64’35 (10回) |
東海大相模 | 65’25 (10回) | |||
第2試合 | 大阪桐蔭vs三重 | 三重 | 53’20 (12回) | |
大阪桐蔭 | 49’05 (12回) | |||
4月4日 | 決勝戦 | 智弁和歌山vs大阪桐蔭 | 智弁和歌山 | 46’40 (9回) |
大阪桐蔭 | 40’05 (8回) |
※攻撃時間の○○’○○は、○○分○○秒という意味です。
※攻撃時間=相手チームの守備時間になるので、守備時間に関しては省略しています。
※対戦カードの記載のうち、上のチームが先攻、下のチームが後攻となっています。
※ピンクの色で囲まれたチームがその試合の勝利チームとなっています。
野球は先攻・後攻があり、後攻のチームが9回表終了時に勝っていればその時点で試合が終了します。
なので後攻で勝ったチームの攻撃時間の合計はもちろん短くなります。
しかし、全体的な流れからすると野球は勝ったチームの方が得点数が多いのでその分攻撃時間は長くなります。
実際に上の表を見てみると、35試合中24試合が勝ったチームの方が攻撃時間が長くなっています。
野球というスポーツは攻撃時間を長く、そして守備の時間をできるだけ短くすることが理想です。
守備で良いリズムを作ることで、攻撃にも良いリズムを生み出すということは誰もが経験していることだと思います!
ここで、第90回春のセンバツ高校野球大会の全35試合の平均攻撃時間(=相手チームの平均守備時間)を調べてみました!
全試合の1回あたり攻撃時間 | 9回あたり攻撃時間 |
312.1秒(約5分12秒) | 2808.6秒(約46分49) |
高校野球は非常にテンポよく試合が進んでいきますが、攻撃時間や守備についている時間を平均すると1試合で約46~47分ずつであるということですね!
攻撃では、2~3回に一度しか打順が回ってこないのでそこまでエネルギーを消費しません。
もちろん塁に出てホームまで帰ってくればそれなりのエネルギー消費にはなりますが、常に動いている守備と比較すると断然守備の方がエネルギーを消費します!
こういったエネルギーの消費量からみても守備の時間をいかに短くするかは次戦を目指すチームにとってはとても重要なことであると思います!
それでは、今回の大会で最も守備において省エネだったチームがどこなのか見ていきましょう!
守備時間が短い順に並び替えてみた
先ほど紹介したデータを守備時間に変更して、守備時間が短い順番に並び替えてみました!
ピンクで印を付けているチームがそのカードで勝ったチームです。
なのでピンク色の印がついたチームで且つ守備時間が短いチームほど省エネで次戦に臨むことができたということになります。
逆に守備時間が長いチームは、その試合では非常にエネルギーを消費しながら(苦戦しながら)戦ったという証であり、次戦に向けて早急なエネルギー補給とコンディションなどリカバリーが必要であるということです!
それでは見ていきましょう!
日付 | 第○試合 | 対戦カード | チーム | 守備時間(回数) |
3月24日 | 第2試合 | 静岡vs駒大苫小牧 | 静岡 | 22’05 (9回) |
3月31日 | 第2試合 | 花巻東vs彦根東 | 花巻東 | 28’15 (10回) |
3月30日 | 第1試合 | 日本航空石川vs明徳義塾 | 明徳義塾 | 29’45 (9回) |
3月31日 | 第3試合 | 三重vs乙訓 | 三重 | 31’50 (9回) |
3月31日 | 第3試合 | 三重vs乙訓 | 乙訓 | 32’50 (8回) |
3月24日 | 第3試合 | 日本航空石川vs膳所 | 日本航空石川 | 34’10 (9回) |
3月25日 | 第3試合 | 智弁学園vs日大山形 | 日大山形 | 34’20 (8回) |
3月30日 | 第2試合 | 国学院栃木vs智弁和歌山 | 智弁和歌山 | 34’55 (9回) |
3月26日 | 第1試合 | 下関国際vs創成館 | 下関国際 | 35’15 (8回) |
3月28日 | 第2試合 | 乙訓vsおかやま山陽 | 乙訓 | 35’35 (9回) |
3月29日 | 第2試合 | 日大三vs三重 | 三重 | 35’35 (9回) |
3月24日 | 第1試合 | 由利工vs日大三 | 日大三 | 36’35 (9回) |
3月23日 | 第1試合 | 東筑vs聖光学院 | 東筑 | 37’05 (9回) |
3月28日 | 第1試合 | 彦根東vs慶応 | 慶応 | 38’10 (9回) |
3月30日 | 第3試合 | 智弁学園vs創成館 | 智弁学園 | 39’15 (10回) |
3月27日 | 第3試合 | 明秀日立vs高知 | 明秀日立 | 39’15 (9回) |
3月27日 | 第2試合 | 国学院栃木vs延岡学園 | 国学院栃木 | 39’20 (9回) |
3月27日 | 第1試合 | 聖光学院vs東海大相模 | 東海大相模 | 39’30 (9回) |
3月29日 | 第3試合 | 東海大相模vs静岡 | 東海大相模 | 39’50 (9回) |
4月4日 | 決勝戦 | 智弁和歌山vs大阪桐蔭 | 智弁和歌山 | 40’05 (8回) |
3月25日 | 第1試合 | 明徳義塾vs中央学院 | 中央学院 | 40’20 (9回) |
3月25日 | 第2試合 | 富山商vs智弁和歌山 | 智弁和歌山 | 40’40 (9回) |
4月1日 | 第1試合 | 東海大相模vs日本航空石川 | 東海大相模 | 40’55 (9回) |
3月23日 | 第2試合 | 英明vs国学院栃木 | 国学院栃木 | 41’00 (9回) |
3月23日 | 第2試合 | 英明vs国学院栃木 | 英明 | 42’15 (9回) |
3月30日 | 第1試合 | 日本航空石川vs明徳義塾 | 日本航空石川 | 42’15 (9回) |
3月29日 | 第1試合 | 星稜vs富島 | 星稜 | 42’45 (9回) |
3月26日 | 第3試合 | 花巻東vs東邦 | 花巻東 | 43’40 (9回) |
3月25日 | 第1試合 | 明徳義塾vs中央学院 | 明徳義塾 | 43’45 (9回) |
3月30日 | 第2試合 | 国学院栃木vs智弁和歌山 | 国学院栃木 | 44’05 (8回) |
3月26日 | 第2試合 | 大阪桐蔭vs伊万里 | 大阪桐蔭 | 44’05 (9回) |
3月31日 | 第2試合 | 花巻東vs彦根東 | 彦根東 | 44’35 (10回) |
3月29日 | 第2試合 | 日大三vs三重 | 日大三 | 44’35 (8回) |
3月24日 | 第1試合 | 由利工vs日大三 | 由利工 | 45’15 (8回) |
3月26日 | 第1試合 | 下関国際vs創成館 | 創成館 | 45’20 (9回) |
3月23日 | 第3試合 | 明秀日立vs瀬戸内 | 明秀日立 | 45’30 (9回) |
3月27日 | 第2試合 | 国学院栃木vs延岡学園 | 延岡学園 | 45’40 (9回) |
4月1日 | 第3試合 | 大阪桐蔭vs花巻東 | 大阪桐蔭 | 45’40 (9回) |
3月25日 | 第3試合 | 智弁学園vs日大山形 | 智弁学園 | 46’30 (9回) |
4月4日 | 決勝戦 | 智弁和歌山vs大阪桐蔭 | 大阪桐蔭 | 46’40 (9回) |
4月1日 | 第1試合 | 東海大相模vs日本航空石川 | 日本航空石川 | 46’50 (8回) |
3月26日 | 第2試合 | 大阪桐蔭vs伊万里 | 伊万里 | 47’30 (8回) |
4月1日 | 第4試合 | 三重vs星稜 | 三重 | 47’45 (9回) |
3月30日 | 第3試合 | 智弁学園vs創成館 | 創成館 | 48’40 (10回) |
3月24日 | 第3試合 | 日本航空石川vs膳所 | 膳所 | 48’50 (8回) |
3月26日 | 第3試合 | 花巻東vs東邦 | 東邦 | 49’00 (8回) |
4月3日 | 第2試合 | 大阪桐蔭vs三重 | 三重 | 49’05 (12回) |
3月29日 | 第1試合 | 星稜vs富島 | 富島 | 49’30 (9回) |
3月27日 | 第1試合 | 聖光学院vs東海大相模 | 聖光学院 | 50’10 (8回) |
3月29日 | 第3試合 | 東海大相模vs静岡 | 静岡 | 50’10 (9回) |
3月28日 | 第1試合 | 彦根東vs慶応 | 彦根東 | 50’50 (9回) |
3月24日 | 第2試合 | 静岡vs駒大苫小牧 | 駒大苫小牧 | 50’55 (8回) |
3月31日 | 第4試合 | 近江vs星稜 | 近江 | 51’45 (10回) |
3月23日 | 第1試合 | 東筑vs聖光学院 | 聖光学院 | 51’55 (9回) |
4月3日 | 第2試合 | 大阪桐蔭vs三重 | 大阪桐蔭 | 53’20 (12回) |
3月28日 | 第3試合 | 松山聖稜vs近江 | 近江 | 54’50 (9回) |
3月28日 | 第2試合 | 乙訓vsおかやま山陽 | おかやま山陽 | 55’50 (9回) |
3月31日 | 第1試合 | 明秀日立vs大阪桐蔭 | 大阪桐蔭 | 57’55 (9回) |
3月23日 | 第3試合 | 明秀日立vs瀬戸内 | 瀬戸内 | 58’20 (9回) |
3月28日 | 第3試合 | 松山聖稜vs近江 | 松山聖稜 | 58’35 (9回) |
3月31日 | 第4試合 | 近江vs星稜 | 星稜 | 58’40 (10回) |
3月31日 | 第1試合 | 明秀日立vs大阪桐蔭 | 明秀日立 | 58’50 (8回) |
4月1日 | 第2試合 | 智弁和歌山vs創成館 | 智弁和歌山 | 61’30 (10回) |
4月3日 | 第1試合 | 東海大相模vs智弁和歌山 | 東海大相模 | 64’35 (10回) |
3月25日 | 第2試合 | 富山商vs智弁和歌山 | 富山商 | 64’40 (9回) |
4月3日 | 第1試合 | 東海大相模vs智弁和歌山 | 智弁和歌山 | 65’25 (10回) |
3月27日 | 第3試合 | 明秀日立vs高知 | 高知 | 65’45 (8回) |
4月1日 | 第2試合 | 智弁和歌山vs創成館 | 創成館 | 66’50 (10回) |
4月1日 | 第4試合 | 三重vs星稜 | 星稜 | 67’50 (9回) |
4月1日 | 第3試合 | 大阪桐蔭vs花巻東 | 花巻東 | 74’25 (8回) |
※ピンクの色で囲まれたチームがその試合の勝利チームとなっています。
最後に
先ほど紹介した表を見ると、静岡高校の初戦は非常に省エネだったことがわかります。
実際に私もこの試合を観ていましたが、静岡高校の春投手のピッチングは非常にテンポが良く守備にも良いリズムがありました。
守備で良いリズムを作り、攻撃にもそれが生きていたように思います。
もちろん相手が優勝候補の場合や実力的に自分たちより格上の場合では、相手バッターへの攻め方も変わってきます。
初球をボールから入ったり、厳しいコースへの制球によりボールになる確率が上がり、四死球を与えてしまう確率も同時上がります。
なので同じ投手が先発したからといって、一概にずっと同じような試合運びができるわけではありません。
しかし、甲子園で優勝するためにはできるだけエネルギーを消費せずに勝ちたいというのも事実です。
ということで、次の記事では失点数やランナーの出るタイミングなどによって、投手の投球数や守備時間がどのように変化するのか調査してまとめてみました!
ランナーを一人でも出してしまうと、どのくらい守備時間が伸びてしまうのかとても興味深い結果となりましたので是非こちらの記事をご覧ください!