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睡眠だけで5cm差が出る!?身長を伸ばす為の睡眠に関する9つの正しい知識

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こんにちは!元高校球児の管理栄養士あじです。 スポーツ選手の食事や栄養学について『わかりやすく!』をモットーに情報発信しています!
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スポーツ栄養士のあじです!(初めての方はこちらから)

「寝る子は育つ」

この言葉を一度は聞いたことがあるかと思います!

実際に、「寝る子は育つ」というのは本当です!

この記事を読んでいるあなたが、もし『身長を伸ばしたい!』と願う少年少女であれば、今日から早く寝るように心がけてください!

また、お子さんを持つ保護者の方であれば、お子さんをできるだけ早く寝かせましょう!

子供は寝ないと育ちません!

なぜなら、身長が伸びる時間帯のほとんどが睡眠中だからです!

子供が成長するためには、最低でも9時間は睡眠時間が必要と言われています。

成長ホルモンをより多く分泌さるためにベットへ急ぎましょう!

ということで今回は、そんな成長に重要な【睡眠】について書いていこうと思います!

動画でご覧になりたい方はこちら

1、熟睡しているときに出る成長ホルモンとは?

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成長ホルモンには軟骨部分に働きかけ、強い骨を作っていく働きがあります。

また身体全体の細胞に働きかけ細胞を新しくしてくれます。

その結果、日々子供たちの身体は新鮮な状態にクリーニングされるのです。

もちろんこの成長ホルモンは、大人にとっても大切で、絶対に美と健康には欠かせません!

そして、成長ホルモンがたくさん分泌されるには、大きく分けると2つの条件があります。

  1. 深い眠りに入っていること
  2. 空腹状態であること

それでは簡単に一つ一つ解説していきます!

1、深い眠りに入っていること

睡眠中に眠りが浅く熟睡できていないと、成長ホルモンが出る勢いがガクンと下がります。

1か月に1回くらいなら夜更かしをしても良いですが、これが毎日続くと背の伸びへの影響は大きいことは想像できますよね?

どういった状態になると深い眠りに入るのか?どうすれば熟睡できるのか?

この記事では、あらゆる角度から熟睡できるための方法をお伝えしたいと思います!

2、空腹状態であること

成長ホルモンとは、その名の通り成長に必要なホルモンです。

筋肉を作ったり、脂肪を燃焼したり、骨を作ったり・・・

そして、あまり知られていないのが、成長ホルモンというのは空腹時に分泌されるということ!

成長ホルモンが寝ているときにたくさん出るのはもうご存知だと思います。

つまり、寝ているときに空腹でないといけないということです!

「寝る2時間前くらいからは何も食べるな!」と言われるのはそのためです。

胃や腸の中に食べ物があると、消化・吸収のために血液が胃や腸に集中するので内臓は休むことができません。

すると成長ホルモンが出にくくなるのです・・・

ですから、夜の7時くらいには夕飯を食べて、9時くらいには寝るのが理想ですね!

2、日本の子供たちは世界一寝不足?

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あなたはご存知でしたか?

日本の子供たちは世界の中でもトップクラスの睡眠時間の短さなんです!

小学生の睡眠時間の調査では、

8時間未満の子がなんと31%もいたそうです。

10時間以上寝る子はわずかに4%・・・。

小学生の100人中31人は8時間も寝ていないのです。

これに対して世界の子供たちは9時間以上が50%を超えます。

とくにヨーロッパの先進国では10時間以上が50%を超えるのです。

そりゃ背が高くなるのも納得です・・・

欧米の人ってみんな大きいですもんね?

もちろん遺伝なども影響すると思いますが、このような生活習慣の積み重ねが大きな差となるのも事実です。

近代日本ではテレビゲームや、スマホ、勉強などによって寝る時間が遅くなっているのです。

これでは日本人の背が小さいことも納得できますよね・・・

例えば、毎週水曜日は決まった時間に寝なければ罰則が与えられるような法律ができたり、子供がいるお家に明かりがついているとなまはげがやってきて・・・

と、そんな世の中になれば、日本の子供たちの身長ももう少し高くなるかもしれないですね!

3、年代別の理想の睡眠時間は何時間?

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各年代で睡眠時間の必要な時間数は変わってきます!

まだ小さいお子さんが、もし一日に数時間しか寝ていなかったら、誰がみても睡眠不足であることがわかると思います。

では実際にはどのくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか?

幼児期

幼児期は10時間以上の睡眠時間はほしいところです。

この時期の睡眠時間は、その後の背の高さに影響を及ぼします!

朝は起こさなくても自分で起きれるくらい眠るのが理想です。

そして、同時にしっかり早寝早起きの習慣も必要です。

思春期前

思春期前は10時間程度は必要です。

実は睡眠に関してはこの時期が一番重要です。

小学校低学年は思春期の前段階で10時間程度の睡眠時間が理想です。

成長ホルモンの分泌に比例して背がグングン伸びていきます。

寝る子は育つですよ!

思春期

思春期の子たちは9時間以上の睡眠時間が必要です。

小学校高学年~中学生くらいの思春期は人生でもっとも背が伸びる時期です。

この時期から分泌され始める性ホルモンも背を伸ばしてくれるので少々寝不足でも背は伸びていきます。

ですが人生で最も成長ホルモンが分泌される時期ですので睡眠不足はできるだけ避けましょう。

思春期以降

思春期を過ぎたら8時間程度で良いでしょう!

特に高校生にもなれば最低でも8時間程度睡眠を取れれば良いでしょう。

目安はやっぱり、すっきり目が覚めるかどうかです。

朝目覚めが悪い場合などはもう少し睡眠時間を見直してみましょう。

4、身長を伸ばすのには食事と睡眠どちらが大事?

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ん~~とても難しい問題ですね・・・

どちらも大事ですが、この2つの要素は切っても切り離せない関係にあります。

食事をおろそかにすると睡眠の質は下がりますしね。

睡眠の質が悪いと朝起きて食欲もわきません・・・

朝お母さんが一生懸命起こして、ごはんを食べさせようとしても食べられない・・・

なんでだろう?と悩むお母さんも多いと思います。

理由は簡単で、食欲がないからです!

食欲がないのはなぜか・・・?

身体が起きていないからです・・・

早めに起きて軽く活動をしてからでないと身体は食事を受け付けません。

ですから早めに寝て、早めに起きるのです。

その為にはしっかり前日の睡眠をとることが重要なのです。

  • 朝早く起きて、勉強するのも良し!
  • 学校へ行く準備を整えるのも良し!
  • ペットのお世話をするのも良し!

食事前のプチ活動が、実は身長を伸ばすカギを握っているのです。

また塾などで夜が遅い子は夕飯の内容に注意が必要です。

どうしても脂っこい食事を夜遅くにすると消化に手間取るため、睡眠の質が下がります。

すると成長ホルモンも上手く出ません。

夜遅くにしかごはんが食べられないという人は、あっさりとした消化に良いものを食べましょう。

生活リズムが整ってくると、自然とお腹がすいて目が覚めるようになり朝からモリモリご飯を食べるようになります。

5、良い睡眠には良い生活リズムが大切!

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まずは早起き!!と思うかもしれません。

しかし、実は生活のリズムを整えるのは早寝が一番大事なのです!!

早く寝ることによって、はじめて早く起きられるのです。

そして、早く起きられたら午前中の太陽をたくさん浴びましょう!

午前中の30分の太陽光は1錠の睡眠薬くらい、夜の睡眠にとって大事なのです。

実は人間の身体の中には体内時計がセットしてあるのです。

その時間は24時間でなく、25時間です。

午前中に太陽の光を浴びるとその25時間の体内時計は24時間にリセットされるのです。

ですので起きる時間が12時くらいになってしまうと体内時計は25時間のままになってしまいます。

そうするとその日はいつもより1時間遅れて眠気がやってくる・・・

すると次の日は1時間遅く起きる。

また体内時計は25時間のままでその日もさらに1時間眠くなる時間が遅くなる・・・

このように、どんどんリズムがくずれていくのです。

できるだけ朝の日光を浴びる!

そうすれば、24時間の体内時計をもとに規則正しいリズムが生まれ、毎日同じ時間に眠くなるのです。

そして自然に眠りにつく。

まずは早寝から!

ここでワンポイントアドバイス!

睡眠は体温とも関係しています。

睡眠に入るタイミングは体温が下がるときです。

逆に言うと、体温を下げることによって上手に眠りにつくことができるのです。

赤ちゃんが泣いたりミルクを飲んだりして体温が上がると、その後手や足が少しづつ冷たくなりいつの間にか寝る。

これが赤ちゃんが眠りに入るサイン。

ストレッチや入浴で体温を一度上げるのです!

そして入浴から30分後に体温が一気に下がっていきます。

まさに体温のジェットコースター状態です!!

すると、この体温の落差によって眠くなり、ぐっすり眠れるようになるのです。

一度試してみてください!

6、身長を伸ばす為の熟睡できる環境づくり

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寝る前のお子さんとの接し方で背を伸ばせるかが決まります!

まずは精神的・心の環境づくりです。

眠りにつく前の子供の心の状態はとても大切です。

それはなぜかというと、例えばお母さんに怒られて興奮したりすると寝つきが悪くなってしまうからです。

ですので、寝る前は子供がリラックスした状態で眠りにつくのが一番です!

寝る前のストレスは、子供の背の伸びにとってマイナスに働いてしまいます。

また、子供の寝具はとても重要です!

子供たちの身長が伸びる時期に狭いベットや、柔らかすぎる布団はNGです。

なぜかというと、ベットが狭かったり、マットレスや布団が柔らかすぎると寝返りが打てないからです。

自由に寝返りを打てる環境を作ることがポイントです。

また枕は高反発枕を選びましょう!

え?そんなところまで?と思うかもしれませんが、背を伸ばしてあげたい方はそこまでしてあげてください!

寝ているときはたくさん寝返りを打ちます。

人は寝返りを打つことによって身体は歪みを直すのです。

寝返りは実は整体のような役割をしていたのです!

その時に関節がゆるんだり、骨端線に適度な刺激を加えることによって骨が伸びやすくなったりもします。

ですので、背を高くすることにとっては寝返りは重要なのです。

低反発の柔らかい枕だと、頭が沈んでしまい寝返りが思うようにできません。

すると身体の歪みも直すことができなければ、関節を緩めることも、骨端線に良い刺激を与えることもできないのです。

マットレスも理由は同じなので、枕と同様に身体に合うものをしっかり見つけましょう。

お母さんはしっかりお子さんが寝返りを打てているか見てあげるのもいいですね!

7、寝る前のパソコンやスマホは身長の伸びを止める

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外の明かりが暗くなってくると、人間の体内からはメラトニンという睡眠に関わるホルモンを分泌し始めます。

そのメラトニンというホルモンによって深い睡眠に導かれていくのです。

今の時代は一人1台、手にパソコン(スマホ)を持つ時代になりました。

中学生にもなると、ほとんどの人がスマホなど持っているのではないでしょうか?

はっきりと言いますが、身長を伸ばしたいという人にとってはスマホは“悪”でしかありません。

それはパソコンやスマホから出る明るい光です。

そして、その強い光はメラトニンの分泌を抑えます

また、スマホから得られる情報量も脳には影響を与えます。

すると、良い睡眠への一歩目を邪魔してしまうのです。

視覚的に強い刺激が入ったり、何か情報を処理しようとすることで、せっかく睡眠に入ることができても眠りが浅いなど睡眠の質が悪くなってしまうのです・・・

部屋の蛍光灯も同じです。ですので寝室に入ったら、できるだけ暗くして寝てください!

スマホなどは寝室に持ち込まないようにするなど、家族でルールを作るなど工夫が必要かもしれないですね。

成長期は一生に一度しか訪れません。

私も戻れるなら戻りたいです!笑

ですので、どうしてこのような生活習慣が必要なのかを一度お子さんと話し合う場を設けるのも良いでしょう!

夜中にケータイでSNSやゲームに夢中になっている君!ぞっとしてください!!

8、夜更かしをすると身長が止まってしまう

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これは本当ですので早く寝ましょう!

好きな子とLINEをしたい気持ちはわかります・・・笑

夜更かしをすると、メラトニンという睡眠に必要なホルモンが分泌される時間帯がどんどん遅くなってきます。

そうすると脳から性ホルモンが出てくるのです。

男の子はより男らしく。

女の子はより女らしく。

これが性ホルモンです。

この性ホルモンにより、男の子は声変わりをしたり、女の子は月経が始まったりするのです。

一般的には女の子は月経が始まると、身長の伸びのピークは過ぎると言われています。

その後全く伸びなくなるわけではありませんが、それまでの伸び率の方が圧倒的に高いです。

男の子の場合も、できるだけ思春期が来るのは遅めの方が身長を伸ばすためには有利です。

ですので子供のうちは早めに寝ましょう!!

そして夜になったらお子さんをしっかり寝かせることは親御さんとしては大切なつとめでもあるのです。

9、熟睡するために、夜食はやめましょう!

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夜食は背を伸ばすことを考えれば、あまりおすすめできません。

夜遅くの食事は睡眠や成長に悪影響を与えます。

子供の成長には欠かせない成長ホルモン。

寝る前に夜食を食べると睡眠中の成長ホルモンの分泌が悪くなります。

成長ホルモンがたくさん分泌されるには、寝ている間に血糖値が十分に下がっている必要があります。

いわゆる空腹状態ですね。

夜食をとってしまうと、血糖値が上がり成長ホルモンの分泌が抑えられてしまうのです。

ですので一日の最後の食事は最低でも寝る2時間前には終わらせたいところです。

また、どうしても食べないといけない場合はメニューに気をつけましょう。

例えば脂っこい食事では、消化に時間がかかります。

ですので、できるだけ脂っこい食事は避けて、あっさりした消化の良い食事にしましょう。

また、夜遅くの食事を助けてくれるのが酵素の存在です!

例えば、パイナップルやキウイなどにはたんぱく質を分解してくれる酵素がたくさん含まれています。

食物酵素が食事の分解を助けてくれるので、胃腸の負担が減り睡眠の質が下がるのを助けます。

まとめ

それではこの記事の内容を簡単にまとめていきたいと思います!

  • ポイント1 身長を伸ばすためには成長ホルモンの分泌が不可欠
  • ポイント2 成長ホルモンが分泌するには、①睡眠の質が良いこと、②空腹状態であること
  • ポイント3 日本の子供たちは、世界的に睡眠時間が短い
  • ポイント4 各成長過程における理想の睡眠時間
  1. 幼児期・・・10時間以上
  2. 思春期前・・・10時間程度
  3. 思春期・・・9時間以上
  4. 思春期後・・・8時間以上
  • ポイント5 良い睡眠のためには良い生活リズムが必要
  • ポイント6 早起きよりも早寝をすることが大切
  • ポイント7 起きてから少し活動することで空腹になり朝食をしっかり食べることができる
  • ポイント8 午前中(できれば10時まで)にしっかり日光を浴びると睡眠の質が上がる
  • ポイント9 身長を伸ばすためには寝返りが打てる環境作りが必要
  • ポイント10 寝る前のスマホをいじる行為は身長を伸ばす妨げになる
  • ポイント11 夜食はできるだけ避け、必要な場合にはメニューに注意する

次は、食事に関しての記事となっています。

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