【まとめ記事】ビタミン発見の歴史や各種ビタミンの生理作用について!

こんにちは!

私は平成生まれの管理栄養士です!

前回はミネラルのまとめ記事を書きました!

なので今回はビタミンについてのまとめ記事を書いていこうと思います。

ビタミンはあなたもご存知の通り、様々な種類がありそれぞれ独自の働きをしています。

そんなビタミンについて、ビタミンの由来から各栄養素についてまでをまとめていきたいと思います!

それでは見ていきましょう!

ビタミンという名前の由来やビタミンの定義とは・・・?

ビタミンの名前の由来はご存知でしょうか?

これは生命という意味の「vital」からきています!

そこに、アミンという物質の「amine」が加わり、「vital」+「amine」→「vitalamine」バイタルアミン→「vitamine」ビタミンとなりました。

アミンとは窒素(N)を含む有機化合物のことを指します。

たんぱく質の構成成分であるアミノ酸も、窒素(N)が含まれるのでアミンという文字が入っているのです!

発見当時はそのように名前を付けたのですが、今では13種類ビタミンとして認められている成分がありますが、全てに窒素(N)が含まれているわけではありません!

以前は、この『生命に必要な栄養素』ということでビタミンと名付けられていたので、微生物や動物実験の発育促進物質も全てビタミンとされてきました。

しかし、研究が進んでいくと共に人間に必要なものだけが必須成分としてビタミンとされています。

なので今現在のビタミンの定義を超簡単に表現すると、『ヒトの体内において必要であり合成できないもの(有機化合物)』といったところでしょうか。

こんな感じで簡単に覚えておいてください!

「え、もっとしっかりした定義が知りたいんだけれど・・・」

というあなたのために!

『微量で動物の栄養を支配し正常な生理機能を調節し、完全な物質代謝をなせる有機化合物で、ヒトの体内では生成されず、それ自体としてはエネルギー源にならない必須栄養物質』

難しい・・・( ;∀;)

ビタミンの名前や番号の由来

もしかするとビタミンについて少し学んだ事がある人はこのように感じた事はないでしょうか?

「どうしてビタミンの名前や番号は欠番だらけなの?」

私も最初そのように感じました。

それではこれについて少しだけ触れていきたいと思います!

まずはおさらいですが、今現在ビタミンとして認められているものは計13種類です

  • 脂質に溶ける脂溶性ビタミン・・・A・D・E・K
  • 水に溶ける水溶性ビタミン・・・B₁・B₂・B₆・B₁₂・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・葉酸・C

 

たしかにA・B・C・D・Eまではありますが、FとかGとかないですね・・・

ビタミンBに関しても、B₁・B₂ときてB₆までいきなりジャンプアップしてしまっています!

なぜこのようになってしまったのだろうか・・・

ビタミンの発見の歴史を紐解いていこう

この13種類のビタミンで一番最初に発見されたビタミンは1911年に発見されたビタミンB₁です。

その後、1948年に最後のビタミンとしてビタミンB₁₂が発見されるまで約40年ほどの間に13種類が発見されていきました。

この時代に栄養学は非常に近代的になったということですね!

私のおじいちゃんが生まれたのが昭和2年(1927年)ですから、なんか親近感がありますね!

1906年、イギリスのホプキンスという生化学者がネズミを成長させるために、エサを与えて成長するかどうかという実験をしました。

それは、糖質、脂質、たんぱく質、ミネラルを混ぜたエサを与えて成長を見るというものです。

今の五大栄養素からビタミンが入っていない状態のエサということですね!

もちろんこのころにはビタミンは発見されていませんので、エサにも入っていません。

このエサをネズミに与えてもうまく成長しませんでしたが、このエサに牛乳を混ぜると順調に成長していったのです。

ここでホプキンスは、牛乳には未知なる成長因子が含まれているということを発見しました。

1915年、アメリカのマッカラムという科学者が牛乳の成長因子には、脂質に溶ける脂溶性A因子と、水に溶ける水溶性B因子があることを発見しました!

そうです!これがビタミンAとビタミンBの名前の由来です!

さらに1919年、イギリスのドラモンドはオレンジの果汁から壊血病の予防因子を発見し、A、Bに続いてそれを水溶性C因子と命名したのです。

これがビタミンCの名前の由来ですね!

さらには、同じ1919年にくる病の予防因子としてビタミンDが発見されました。

続く1922年にはネズミの不妊の予防因子としてビタミンEは発見されました!

ここまでは順調にA→B→C→D→Eと発見された順番だたのですが、そのあとから性質や特徴などのグループ分けの都合や、発見後に様々な種類に分かれていきました。

こうして欠番があるような名前の付け方になっていったのです!

1926年に発見された成長因子は、当初はそれぞれビタミンF、ビタミンGと呼ばれていました。

しかし、特徴や性質などのグループわけによってビタミンF、ビタミンGはそれぞれビタミンB₁、ビタミンB₂と名前が付きました!

また、体内では作れない必須脂肪酸(脂質)はその欠番であるビタミンFをもらってそう呼ばれていた過去があります。

後に必須脂肪酸はビタミンから外され多価不飽和脂肪酸と呼ばれるようになりました。

さらには、ビタミンKに関して言えばビタミンKがもつ生理作用である血液凝固の凝固(koagulation)というドイツ語の言葉の頭文字をとっています。

なのでもはや順番でもなくなってきていますね!

つまり、最初は『脂溶性因子A『・『水溶性因子B』とその中身はわからないまでも、何か因子があるからそれをA・Bと名付けよう!というところから始まり、その後は様々な研究によって多くのビタミンが次々に発見され、その順番や特徴、分類によって今のような状態になったということです!

最近では各種ビタミンの化学構造が明らかになり、合成するのも可能になったため、それぞれビタミンの名前が記号ではなく化学名で呼ばれることも多くなってきています。

ここで各ビタミンが発見された年を紹介します!

種類 発見年
ビタミンB₁ 1911年
ビタミンA 1915年
ビタミンC 1919年
ビタミンD 1919年
ビタミンE 1922年
パントテン酸 1933年
ビタミンB₆ 1934年
ビタミンB₂ 1935年
ビタミンK 1935年
ビオチン 1936年
ナイアシン 1937年
葉酸 1941年
ビタミンB₁₂ 1948年

※これには発見年なのか、命名年なのかによって諸説ありますのでご注意を!

ビタミンの特徴や生理作用

ここまで長々とビタミンの歴史について振り返ってしまいました・・・。(/_;)

ということで、ここからが本題です!

ビタミンの大まかな特徴や生理作用などについてお話していきます!

ビタミンは三大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)のようにエネルギーになることはありません。

また、身体の構成成分にもなりません。

しかし体内で起こる様々な化学反応に関与し、身体の機能を正常に維持するために不可欠な栄養素です。

13種類のビタミンはそれぞれ体内での必要量も少ないですが、摂取する量が不足すると特有な欠乏症を引き起こしてしまいます。

多くのビタミンは、糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素の代謝をスムーズに行わせる潤滑油のような役割があります。

その他にも、皮膚などの粘膜や、血管、骨などの健康を保ち、それらを常に新しく作り変える(新陳代謝)働きもあります。

ビタミンの種類

ビタミンはその溶解性の違いで大きく2つに分類されます!

これはもしかするともう知っているかもしれませんね!

  1. 脂質に溶けるビタミン・・・脂溶性ビタミン
  2. 水に溶けるビタミン・・・水溶性ビタミン

 

脂溶性ビタミンは、水には溶けにくく、アルコールや油脂に溶ける性質があります。

ビタミンA・D・E・Kがそうですね!

これらの脂溶性ビタミンは肝臓に蓄積されるので、摂りすぎると頭痛や吐き気などの過剰症を引き起こしてしまいます。

通常の食事をしていればまず過剰症になる心配はありませんが、サプリメントなどの大量摂取には注意が必要です。

水溶性ビタミンは、水に溶けやすく油脂には溶けにくい性質があります。

ビタミンB群とビタミンCがありますね!

水溶性ビタミンは脂溶性ビタミンのように蓄積はしにくいとされます。

それは水に溶けやすいため、過剰に摂取しても排泄されてしまうからです。

しかし逆に言えば排泄されやすい栄養素のため、毎日食事から一定の量を摂取する必要があります。

ビタミンに関してはミネラルとは違い全ての栄養素について食事摂取基準が設けられています。

それでは、ここまで説明してきビタミンの生理作用、種類について表にまとめていますのでご覧ください!

種類 化学名・別名 主な働らき
脂溶性ビタミン ビタミンA レチノール 目の網膜色素の成分
ビタミンD カルシフェロール カルシウムの吸収促進
ビタミンE トコフェロール 過酸化脂質の生成防止
ビタミンK フィロキノン 血液凝固因子の生成
水溶性ビタミン ビタミンB群 ビタミンB₁ チアミン 糖質代謝に関与
ビタミンB₂ リボフラビン 三大栄養素の代謝に関与
ナイアシン ニコチン酸、ニコチン酸アミド 三大栄養素の代謝に関与
ビタミンB₆ ピリドキシン たんぱく質の代謝に関与
ビタミンB₁₂ コバラミン 正常な赤血球の産生
葉酸 プテロイルグルタミン酸 DNA合成に関与
ビオチン ビタミンH 三大栄養素の代謝に関与
パントテン酸 ビタミンB₅ 三大栄養素の代謝に関与
ビタミンC アスコルビン酸 抗酸化作用

※各ビタミン名をクリックするとそのビタミンについて詳しく書いた記事に飛びます!

まとめ

簡単にビタミンについてまとめていきましょう!

  • ビタミンの簡単な定義は『ヒトの体内において必要であり合成できないもの(有機化合物)』
  • ビタミンという名前の由来は「vital」+「amine」→「vitalamine」バイタルアミン→「vitamine」ビタミンとなった
  • 各種ビタミンの名前は、発見された順番や種類や特徴によって決まり現在に至る
  • ビタミンは体内で起こる様々な化学反応に関与し、身体の機能を正常に維持するために不可欠な栄養素である
  • ビタミンには大きく分けると ①脂溶性ビタミン ②水溶性ビタミン の二種類がある
  • 脂溶性ビタミンは脂質に溶けるため、摂りすぎると過剰症が起こる可能性がある。
  • 水溶性ビタミンは水に溶けるので、その分毎日一定の摂取量をとる必要性がある。

 

以上です!

それでは次回も楽しみにしていてくださいね!