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【高校球児の白米神話】野球選手がご飯を山盛りにして食べる理由と私の体験談!

あじ
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こんにちは!元高校球児の管理栄養士あじです。 スポーツ選手の食事や栄養学について『わかりやすく!』をモットーに情報発信しています!
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こんにちは!

野球が大好きな管理栄養士です。

私は10年間野球をしてきた中で『強くなりたかったら飯を食え!』このような言葉を何度も耳にしてきました。

もしかすると、あなたもその一人かもしれません。

今回は、高校球児などが白米をてんこ盛りにして食事をしているシーンについて私が感じたことを書いていきたいと思います!

ご飯をたくさん食べることは素晴らしいですが、ご飯に偏りすぎるといけません。

私はこのご飯に偏りすぎた食事を現役の時に実際にしてきた一人です!笑

そんな【白米神話】を信じ経験した私が、後に栄養学を学んだりその他様々な視点からこの状況を見て今どのように考えているのか?そんな話をしたいと思います。

記事の内容は私の独断と偏見ですがしばらくお付き合いください!

『強くなりたきゃ飯を食え!』の本当の意味は?

まず最初に私が子供の頃によく言われてきた言葉の意味について考えたいと思います。

『強くなりたきゃ飯を食え!』少し乱暴な口調で書いてみたのですが、これは身体を大きくしたかったら飯を食えということでもあると思います。

強くなる = 身体を大きくしてパワーを身につける

という解釈でだいたい合っているかと思います!

また、飯を食えという言葉は当時の私は次のようにとらえていました。

ご飯(白米)をたくさん食べよう!

このように『飯』を『ご飯(白米)』ととらえていたのです。

今ならわかりますが、この言葉の本当の意味は

食事をしっかりしよう!

の意味合いの方が強かったのではないかと思います。

つまり、白米をたくさん食べろ!と言っているのではなく、朝・昼・夜と3回の食事をしっかり食べよう!という意味で言われていたのかもしれません。

当時の私は3食しっかり食事をしていたので前者の意味でとらえました。

しかし、中には朝ごはんを食べずに練習にくる人もいたので、その子は後者の意味でとらえたでしょう。

もちろん言った人によってもその意味は変わってきますし、言われた時の環境や言われている人によってもその意味が変わってくるでしょう。

監督やコーチは大勢の人に対して物事を伝えないといけませんから、中には私のようにとらえる人も少なからず出てきてしまいます。

そう言われた私は、その日からご飯(白米)をたくさん食べるように努力したのは言うまでもありません。

では実際に、野球選手にとっては以下の2つのどちらの意味の方がより理想的な食事に近づくのでしょうか?

  • 強く(大きく)なるためにご飯(白米)をたくさん食べる
  • 強く(大きく)なるために食事をしっかりする

これは実はどちらも重要です。

ご飯の量はある程度しっかり食べなきゃいけないし、3度の食事もしっかり食べないといけないです。

しかし、ご飯だけを食べ過ぎて栄養素のバランスが偏ってしまってもよくないので、適正な量の摂取や他のおかずなどとのバランスも重要になってきます。

『強くなりたきゃ飯を食え』という言葉には、伝え手や受け取り手によって様々な意味を持つということですね!

なぜ高校球児は白米をたくさん食べるのか?

野球をしていた子供の頃、私自身もたくさん白米を食べるように努めました。

それは、『強くなりたきゃ飯を食え!』という意味を、『強くなりたきゃご飯を食え!』ととらえていたからです。

つまり、摂取エネルギー量(摂取カロリー)を増やせば身体は大きくなると思っていたのです。

確かに消費エネルギー量を摂取エネルギー量が勝れば、身体は大きくなります。

しかし、昔の私のようにそれを白米のみ(おかずは少ない食事)で行った場合、そのほとんどが脂肪に変わってしまいます。

糖質が多い食事が脂肪に変わる過程について詳しく解説した記事がありますのでこちらをご覧ください!

今となっては、中学生も高校生も多くの子供たちがスマホを持っている時代です!

現代の子供たちは、より正しい知識に触れることができる機械が多いのでそのようには考えないと思います。

しかし、今でも白米をどんぶりにてんこ盛りにして食べるシーンはよく見かけます。

それらを目にして、当時の私のように白米に偏って食事をしているとは思いませんが、ちょっとご飯食べ過ぎじゃない?と思うこともあります!

そもそもなぜ高校球児をはじめとする野球選手はたくさん白米を食べるのでしょうか?

私が考える理由を紹介したいと思います。

理由① 日本が米文化だから

高校球児がご飯を山盛りにして食べる最初の理由は、当たり前すぎるかもしれませんが日本人の主食が米だからです。

主食というのは簡単に説明すると、主にどのような食物から生きるためのエネルギーの大半を摂取しているか?ということを指します。

なエネルギー源として摂取する物だから『主食』なのです!

世界中の国々の主食を見ると、そのほとんどが穀物となっています。

  1. 小麦
  2. とうもろこし

これらが三大穀物となっていますが、主食になり得る食品としては、この三大穀物にさらにイモ類などが入ってきます。

日本人の文化や伝統では主食として米を食べていて、主食というのは食事の大半のエネルギー量を占めることから、野球選手も食事の中で白米をたくさん食べているのです。

理由② ご飯がもつ特性によって

お米が日本の主食と言っても、食がグローバル化している近年では小麦製品(パンやパスタ、うどん)などを主食にしている人も少なくありません。

そこで次にご飯がもつ特性について着目してみました。

当たり前ですが、野球選手は高校球児に限らず、小学生・中学生・大学生・社会人・プロ野球選手もみんな食事はしっかりと摂らないといけません。

それぞれに合った摂取エネルギー量や必要な栄養素量を守りながら、日々体重や体調を管理する必要があります。

身体が大きくなればなるほど、それに従ってもちろん摂取エネルギー量も多くなっていきます。

ということは、それに従って主食(食事の大半のエネルギー量を占める食品)の摂取量も多くなります。

食べる主食の絶対量が増えた時、どんな主食がたくさん食べられるか?と考えた時にやはりお米が一番になるのではないでしょうか?

食事は基本的に毎日3回するものなので飽きないようにする工夫も必要です!

毎日毎食パンや麺類ではどうしても限界がくると思います。

それはパンや麵類の調理にレパートリーが少ないからです。

料理人の方であれば、パン類でも麵類でも数多くのレパートリーがあり毎日飽きずに食べることができると思います。

しかし一般的な主婦の方などはそのようなレパートリーがありません。

ご飯は毎日毎食食べてもおかずさえ変わっていれば飽きることはありません。

白米が主食であれば、塩味、甘味、酸味、苦味、旨味、どんな味の料理やおかずにも合って、たくさん食べ続けることができる主食はご飯だけだと思います!

また、一回の食事で考えてみてもどの主食をたくさん食べ続けられるかといったら、やはり量的にもご飯が一番多く食べ続けられるのではないでしょうか?

理由③ 準備する側のメリットによって

次に準備をする側の人の立場で考えてみました。

あらゆる主食の中で、ご飯は一番準備する側の人にとっては手間という意味でメリットが大きいと考えられます。

家庭においても大量に調理をする寮などにおいても、お米を研いで水を適量入れてスイッチを入れれば、あとは待つだけです。

しかし、パンはただ出すだけですし、うどんやパスタは茹でるだけなので手間という意味ではお米と同じくらい楽なのではないかと思いますよね!

もちろん私もそう思いますが、おかずを作るという面ではやはりご飯が一番楽だと思います。

パンやめん類で料理をする際は、どうしても『パンに合うには・・・めん類に合うには・・・』というように主食に合わせて作る必要があります。

しかし、ご飯の場合には何も考えなくても好きにおかずを作ることができます。

準備する側とすれば、楽に料理・調理ができるというのは大きなメリットと言えるでしょう!

また、お米は日本においては主食の中では最も安く手に入れることができます。

親御さんが家庭で食卓に出す場合や、寮などで提供する側としては安く摂取エネルギー量を増やすことができるという面でもメリットが大きいですね!

主食となる様々な食品と、その価格・エネルギー(カロリー)量の関係性についての記事がありますので興味がある方はご覧ください!

野球選手が白米をたくさん食べるイメージは根強い?

これまで様々な理由から野球選手がたくさん白米を食べる理由を考えてきました。

ここからは、よく目にする野球選手の白米神話は実は幻想なのかもしれない!?という話をしていきます。

つまり、より正しい知識を持って食事をしている現場や人の数は多いが、その残像やイメージだけが今だに残っているのではないか?ということです。

スマホ一つでより正しい知識に誰もが触れることができる現代においては、白米に偏った食事をしている現場は少ないかもしれません。

しかし、実際に白米に偏った食事をしている現状を見ることも少なくありません。

なぜこのように未だに白米に偏ってしまっている食事をしている人や現場もあるのでしょうか?

このことについても私の考えについて書いていきたいと思います!

メディアの情報がイメージとして残っているかも?

実際にテレビや雑誌などで野球選手がどんぶりに山盛りになったご飯をたくさん食べてる姿を見ると、少し主食に偏った食事をしているなぁと思ってしまいます。

しかしそれは事実ではない可能性も否定できません。

テレビや雑誌などメディアに載る際には、必ず何かしらわかりやすいコンセプトがあります。

ですので、そのコンセプトの見せかたの一つとして少し強調して情報を載せたりすることなどはよくあることです。

つまり、たくさん食べて強くなりました。というコンセプトで撮りたいのでそのようなシーンを撮らせてください!というような意図があるかもしれません。

普段はご飯もたくさん食べているけれど、おかずも同じくらいたくさん食べているかもしれません。

比率としてはご飯とおかずが5:5だけれども、メディアとしてそれを7:3のようにみせることもあるということです。

確かに山盛りになったご飯をたくさん食べるシーンを見れば、見てる側としては大きなインパクトがありますよね!

何が言いたいかというと、メディアに映っているものは全て真実を映しているわけではないということです。

そのようなものを何度も目にすると、高校球児はたくさんご飯(白米)を食べて身体を大きくしているんだ!と思ってしまう人も多くいるでしょう。

見た画面や紙面からの情報をそのまま鵜呑みにしてしまって、子供たちにそのまま伝えている大人の方や親御さんもきっといるはずです。

当時の私もその一人でした!

あの人が言っているから正しい!は、ちょっとまった!

よく野球などをテレビで観たり、野球に関する情報番組などを観ると

質問者:Q『子供の頃はご飯をどのくらい食べましたか?』

回答者:A『毎食どんぶり○杯、毎食○合食べていました!』

このようなやり取りを目にすることがあると思います!

このやり取りをしている回答者が野球界ではレジェンドだったり、活躍している選手だった場合にはそれが絶対だ!と思うことも多いことでしょう!

しかし、このようなやり取りだけでは情報は不十分です。

回答者した人は、ご飯もたくさん食べていたがおかずも同じくらい食べていたかもしれません。

また、その食事量をそのままあなたの食事量に当てはめてよいとも限りません。

やはり人それぞれ適正な量や食事方法などがあるのです。

このようなやり取りで回答者がすごい人であればあるほどその情報の信憑性や実行率は高まります。

これは野球の練習方法なども同じようなことが言えますが、その方法が自分に合っているのか?子供に合っているのかを一度吟味する必要があるのです。

あなたが食べるべき適正なご飯の摂取量とは?

ここまで読み進めていただいた方は、

『では実際に、自分はどのくらいのご飯を食べるのが適正なのだろうか?』そう思う方も多いと思います!

一人一人体格や生活習慣などが違いますから、消費するエネルギー(カロリー)量も変わってきます!

ですので、まずはあなたが一日にどのくらいのエネルギー量を摂取しなければならないのかを知ることが必要です!

スポーツ選手やアスリートが摂取すべきエネルギー量について解説した記事がありますのでこちらをご覧ください!

こちらの記事であなたに必要な摂取エネルギー量が把握できたら、次はその摂取エネルギー量の適したご飯の摂取量を算出します!

だいたいご飯の摂取量は、全摂取エネルギー量に対してエネルギー比で45~50%くらいが理想です!

例えば1日の摂取エネルギー量が2000kcalの人は、だいたい900~1000kcalはご飯から摂取するという感じです!

各摂取エネルギー量ごとに適正なご飯の摂取量をまとめた記事がありますのでこちらをご覧ください!

私が白米に偏った食事をした経験から伝えたいこと

最後は、私が実際に経験したことと、当時の私と同じような食生活を送っている人に伝えたいことについてです。

なぜ私はご飯に偏った食事をしていたかというと、その理由はとても簡単です。

  1. 食事を作る時間がなかった
  2. 正しい知識がなかった
  3. 情報を鵜呑みにしていた

私は野球選手として、最も多くの食事量が必要な高校3年間の大半を自炊していました。

母親が入退院を繰り返していて家にいることが少なかったので、自分で食べる食事は自分で作るしかない状況だったのです!

朝起きて、朝食を作りそれを食べ、昼のお弁当を作り、夜も帰ってから自分でご飯を作って食べる。

そんな日々を送っていました。

つまり、単純に食事を作る時間はないけれど、エネルギー(カロリー)量はしっかり摂取しないといけない。

すると自然に準備する時間と手間が楽なご飯をたくさん食べて、おかずは1品、というような食事になりました。

今考えるとよくそんな生活を送っていたなと感心します。笑

また、当時はスマホのように便利なものはありません。

高校生の時はケータイを持ってはいましたが、そのような情報を調べても現代のように質の良い情報はありませんでした。

得る情報は、トレーナーさんの話や友達の話、テレビの情報などです。

トレーナーさんの話は別ですが、友達の話などは決して正確な知識とは言えませんね。

そして、当時の私は変に素直?でしたので、疑う余地もありません。

得た情報は全て正しいとそのまま実行していました。

そのような食生活を続けた結果、体重は増えるが身体は毎日重く怪我をしやすい体質になりました。

当時の自分としては、『こんなにしっかり食べているのになぜだ・・・』そのような感じでした。

また、ご飯に偏った食事では精神面でも悪い影響をもたらしました。

何かに偏った食事はもちろん精神的にも良い影響は与えません。

ですので、私と同じようにご飯に偏った食事をしている方、もしくはそういった食生活をしているお子さんをもつ親御さんがいたら次のことに注意してほしいです!

  1. できるだけ正しい知識を得るための努力をする
  2. 情報は全て鵜呑みにしないで一度本当にそれは自分に合っているのか考える癖をつける
  3. 何事もバランスと心がける
  4. どうしても分からない場合は専門的な知識を持つ人に聞く

食事に関してはこのようなことに気を付けていただいて、より充実した野球人生を送ってほしいと思います!

また、何かご質問などがあれば、コメント欄に記入いただければお答えします!

お気軽にご質問くださいね!

 

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